働くことの楽しさや苦しさを、学生と労働組合員が語り合う――。そんな取り組みをNTTやKDDIなどの労組でつくる産業別組織「情報労連」が始めて今年で20年になります。転勤にはどんな意味があるのか。AI(人工知能)の発展で働き口はなくなるのか。若者の疑問に、現役の労組員はどう答えるのでしょうか。
立教大のゼミで意見交換
6月上旬、東京・池袋にある立教大学。労働経済学が専門の首藤若菜教授のゼミに所属する2、3年生約20人と、情報労連傘下の労働組合から4人が集まった。労組側の参加者はいずれも30歳前後。学生に近い世代ではあるものの、職場である程度のキャリアを積んだ人たちだ。
情報労連が毎年開いている「明日知恵塾」。学生の質問に労組側が答える形式で進む。テーマは学生側が選び、事前に質問が寄せられる。
「転勤」と「AI」をテーマに
首藤ゼミでは、学生が自主的にテーマを決めて、研究している。今年のテーマは「転勤」「AIと雇用」「起業」の三つ。この日の明日知恵塾では転勤とAIをテーマに取り上げた。
「転勤の有無によってキャリア形成や昇進に違いはあるか」「転勤は能力形成にどのようなメリットがあるか」「転勤を命じられた時に勤務地や時期について相談・調整できる余地はあるか」。転勤にどんな意味があるのか、事前に学生から多くの質問が集まった。
この日のやりとりでも学生側から次々に質問が飛んだ。
NTT労働組合中央本部の谷…この記事は有料記事です。残り3123文字



