近鉄、新型レール削正車「きずな」導入 作業距離倍増へ
近鉄、新型レール削正車「きずな」導入 作業距離倍増へ

近鉄が導入する新型レール削正車「きずな」は、カッター刃によるミリング式を採用。従来のグラインディング式から変更し、作業効率と安全性の向上を目指す。

新型レール削正車「きずな」の特徴

レールは列車の走行により車輪との接触を繰り返し、表面に金属疲労が蓄積して傷が発生しやすくなる。放置すると内部へ進展し、き裂からレール折損につながる恐れがある。レール削正は表面の金属疲労を初期段階で除去し、傷の発生や進行を抑える効果がある。また、レール頭部の形状を整えることで騒音と振動を低減し、乗り心地を改善する。

従来方式との違い

従来は回転する砥石で削るグラインディング式だったが、「きずな」はカッター刃で削った後、グラインディング式で仕上げるミリング式を採用。1回の作業で施工できる距離が従来の約400mから約800mに倍増した。作業中に発生する切りくずは車両内のコンテナへ集積し、すべてリサイクルする。火花がほとんど発生せず、その対応に必要だった作業員が不要となり、省力化を図れるという。

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車両の仕様と対応線区

車両は全長17m、全幅2.7m、全高3.7m、総重量約60トン。輪軸を交換することで標準軌と狭軌の両方に対応し、南大阪線、吉野線、長野線、御所線、道明寺線を含む近鉄の全線区で作業できる。既存の削正車と併用し、定期的な削正によってレール交換頻度の抑制も図る。

名称の由来と今後の運用

名称「きずな」は社内公募案から社員投票で決定。「レールの傷(きず)を無(な)くす」という意味と、現場係員の団結と結束を示す「絆」をかけ、レール折損を未然に防ぐ思いを込めた。車両は5月28日に近鉄京都線宮津基地へ到着しており、整備を経て運用を開始する。

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