とんかつチェーン「かつや」を展開するアークランドサービスホールディングス(東京都千代田区)は、近年の客数減少に頭を悩ませている。2024年9月以降、既存店客数が前年同月比で減少に転じ、2025年度は前年度比98.8%、2026年度の1~6月実績では同93.9%と落ち込んだ。
コロナ後の回復と再びの減少
かつやは1998年に1号店を出店。直営とフランチャイズで約500店舗を展開する。新型コロナウイルスの影響で2020年度は7.8%減、2021年度は2.5%減と落ち込みは比較的小さかった。テイクアウトやデリバリー需要の拡大が功を奏したとみられる。2022年度には客数が増加に転じ、2023年度にはほぼ2019年度の水準まで回復した。
しかし2024年9月以降、客数は前年同月比で減少し続けている。2025年度は12カ月中8カ月で減少。2026年度も1~6月の全月で前年割れとなり、上半期で6.1%減となった。
値上げ続けるも客離れ加速
かつやは継続的な値上げを実施してきた。しかし推定客単価は1000円を下回る。外食業界では客単価1200円を超える「栄光の朱香」などの高価格チェーンが客離れに苦しむ一方、1000円未満のチェーンは堅調だ。低価格帯でありながら客離れが起きているかつやは異例の状態と言える。
今後の展望
アークランドサービスホールディングスは、かつやの店舗網を維持しながら、客数回復に向けた施策を模索している。価格転嫁と顧客維持のバランスが問われる。



