岩手県は27日、地域未来戦略の一環として、地域産業クラスター計画と地場産業成長プランの素案を県総合計画審議会に示した。自動車や半導体など4分野でクラスターを形成し、地域経済の持続的な成長を目指す。正式公表は早ければ8月中の見通し。
4分野のクラスター計画
地域産業クラスター計画の素案では、自動車(金ヶ崎町、北上市、平泉町など)、半導体(北上市、奥州市、遠野市など)、医療機器(盛岡市、矢巾町、花巻市など)、加速器(盛岡市、北上市、奥州市など)の4分野を選定。自動車分野ではAI活用による生産性向上やモビリティーの新たな価値創出、半導体分野では生産設備への投資促進や高度人材育成、医療機器分野では企業集積・誘致、加速器分野では関係機関連携による技術力向上に取り組むとしている。
地場産業成長プラン
同計画と合わせて示された地場産業成長プランの素案では、農業や林業、水産業など7分野を選定。農業分野では水稲や園芸作物を地域資源と位置づけ、水稲では需要に応じた品種開発や優れた栽培技術による需要拡大、園芸作物では生産性向上や気候変動対応などを盛り込んだ。
いずれの計画も国への提案後も修正が可能で、県は引き続き検討を進める。また、国がまとめる戦略産業クラスター計画の策定に向け、県は6月下旬に半導体分野のプロジェクトを提案。ロボットなどを動かす「フィジカルAI」に対応する人材育成などを盛り込んだ。
県政策企画課の熊谷正信総括課長は「岩手の強みを生かした地場産業を生み出し、東京圏を上回る強い経済を実現して地方回帰の流れを作りたい」と話している。



