エンは8月21日、「ホワイトハラスメント」についての調査結果を発表した。調査は2026年7月1日~8月2日、同社が運営する「エン転職」を利用するユーザー1,385名を対象にインターネットで行われた。
20代6割超が「ホワイトハラスメントを理由に転職」に理解
上司や先輩がハラスメント認定を恐れ、部下に過度な配慮をして成長機会を奪ってしまう「ホワイトハラスメント(ホワハラ)」。この言葉を知っているか尋ねると、57%が「知っている」と回答した(内容をよく知っている12%、概要は知っている45%)。
また、ホワイトハラスメントを理由に「転職を検討する」という考え方に同意できるか尋ねると、57%が「できる」と回答(同意できる22%、どちらかといえば同意できる35%)。年代別では、20代が66%(同意できる23%、どちらかといえば同意できる43%)と最も高く、全体を9ポイント上回る結果となった。
具体的な声として、以下のコメントが寄せられている。
「同意できる」「どちらかといえば同意できる」と回答
- 「何かを教えてもらったり、注意されることがなくなり、怠けて仕事に対する考え方が緩くなってしまうから。」(20代女性)
- 「成長できないなら、将来スキルを武器にして働けないから。」(20代男性)
- 「褒めて伸ばすのは良いことだが、実際には叱られて伸びるのも事実。本来尊敬すべき上司が、ホワイトハラスメントを行なうような状態では頼りきれず、自分がダメになる気がする。」(20代女性)
- 「成長機会の有無は、現職への不満や転職理由として成立すると思うから。」(20代男性)
- 「仕事をしたくて入社しているのに、思うように仕事ができないのは不本意。」(30代女性)
- 「成長できない、達成感を感じにくいとなれば、モチベーションも下がるので転職には賛成できる。ホワイトハラスメントの程度にもよると思うので、どちらかと言えば同意。」(30代女性)
- 「過度な配慮や気遣いはかえってストレスになり、成長できる機会を失ってしまうため、ある程度の厳しさは必要だと思う。」(30代男性)
- 「成長したい人としたくない人、残業したい人としたくない人など、すべて一律に同じルールで縛るのは、ブラックもホワイトも同じだと思う。」(30代女性)
「同意できない」「どちらかといえば同意できない」と回答
- 「指導や教育をしてほしいなどの意見があるなら、上司に伝えれば良いと思う。何もせずに受け身のままだと一生成長できないと思うし、転職しても変わらないと思う。」(30代女性)
- 「普段の様子を見たうえで(本人にとっては過剰な)配慮をされている可能性もあると思うので、タフなところをアピールすれば良いと思う。」(30代女性)
- 「不本意なほどあまりにも優しくされることについては、まずは対話を試みるなどし、それを拒絶されてから転職を考えれば良いと判断する。優しくされているのだから、対話の努力をすることは、いわゆるパワハラなどの環境よりやりやすいはずだ。」(30代男性)
- 「成長したいのであれば、職場以外でも研鑽の場はあると考えているから。」(30代男性)
- 「ブラック企業より100%マシだから。」(30代男性)
「わからない」と回答
- 「自分にとって不利益だと思ったことを、何でもかんでもハラスメントとする風習が理解できないため。」(20代男性)
- 「プライベートを犠牲にしても成長したい人もいれば、プライベートを第一に考え、安定を求める人もいるので、同意も否定もできない。」(30代女性)
ホワハラ経験者は15%、内容は「仕事を任せない」が最多
実際に職場でホワハラを受けたことがあるか尋ねると、15%が「ある」と回答した。具体的な内容は、「仕事を任せない(重要な業務や難易度の高い案件から外され、簡単な作業ばかりを割り当てられた)」が61%で最多。次いで「強制的な定時退社(本人の意思を確認せず、時間だからと無理やり退社させられた)」が34%、「フィードバックの回避(関係悪化を恐れて、ミスをしても注意せず、適切な指導やアドバイスを避けられた)」が22%と続いた。
ホワハラを受けた場合「転職を検討するきっかけになる」41%
もし、ホワイトハラスメントを受けた場合、転職を検討するきっかけになるか尋ねると、41%が「なる」と回答(なる17%、どちらかといえばなる24%)。「なる」と回答した人に理由を尋ねると、「仕事で成長したいから」(64%)が最多で、20代は73%、30代は77%と、若手層で特に高い傾向がみられた。良かれと思った配慮であっても、成長意欲の高い方にとっては離職の引き金になり得るといえる。



