正社員の約4割が昨年夏バテを経験、半数以上が過去に経験あり
マイナビは7月6日、「夏バテと仕事に関する調査」の結果を発表した。調査は2026年6月1日から6月5日にかけて、全国の20~50代の正社員20,045人と、中途採用業務を担当する経営者・役員または会社員829人を対象にインターネットで実施された。本調査における「夏バテ」は、夏季特有の暑さや湿度、室内外の気温差などに起因する疲労感やモチベーション低下、体調不良を指し、医学的診断ではなく回答者自身の認識に基づく。
20~50代の正社員に夏バテの経験を尋ねたところ、「夏バテを経験したことがある」と回答した割合は56.5%と半数を超えた。また、昨年(2025年)の夏バテ経験については38.1%が「経験した」と回答しており、働く人にとって身近な体調変化であることがうかがえる。昨年夏バテを経験した人の具体的な症状では、「強いだるさ・疲労感を感じた」が51.0%で最多となり、「やる気が出ない/モチベーションが落ちたと感じた」が40.8%と続き、行動や意欲に関わる不調が4割前後に及んだ。
夏バテが業務に与える影響、64.4%が影響を実感
昨年夏バテを経験した人に業務への影響を質問したところ、「業務に影響した」と回答した割合は64.4%に達した。年代別では大きな差は見られず、20代から40代のいずれも6割以上が影響を感じており、幅広い層で認識されている。具体的な影響としては、「集中力の低下により作業効率が下がった」「食欲がなくやる気が出なかった。頭が回らなかった」といった声に加え、「夜に眠れず、作業能率が落ちた」「通勤時や業務中に体調不良を感じ、いつもよりもペースが落ちた」などの回答が寄せられた。これらの結果は、夏バテが日常生活や仕事のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性を示唆している。
休みたいと思っても休めない現実、約7割が休暇取得に至らず
昨年夏バテを経験した人のうち、「仕事を休みたい」と思った割合は70.2%に上った。しかし、休みたいと思った人のうち「実際に夏バテを理由に仕事を休んだことがある」と回答したのは38.1%にとどまり、6割以上は休みたいと感じながらも休暇取得には至らなかった。この結果から、体調不良やモチベーション低下を感じながらも業務を継続している人が一定数存在することがうかがえる。
また、過去に夏バテを経験した人に職場で「あったら嬉しい夏バテ対策」を聞いたところ、「体調が優れない時に休みやすい制度・雰囲気」が36.6%で最も多く、次いで「水分補給をしやすい環境づくり(ウォーターサーバーなどの設置)」が36.3%となった。日常的な体調管理や働き方に関わる対策が上位に挙げられており、特別な施策ではなく身近な職場環境の整備が求められている様子がうかがえる。
企業の夏バテ対策実施率は約3割、従業員ニーズとのギャップ
企業の中途採用担当者に対して従業員向けの夏バテ対策の実施状況を尋ねたところ、「実施している」と回答した割合は32.7%にとどまり、約7割の企業は対策を行っていなかった。対策を実施している企業の内容としては、「熱中症対策の実施」「適度な冷房の温度設定」「水分補給ができる環境の整備」などの健康管理に加え、「飲料や塩分補給食品の配付」「服装規定の緩和」といった回答がみられた。職場で「あったら嬉しい夏バテ対策」に挙げられたような身近な環境整備に取り組む企業も一定程度存在する一方で、従業員のニーズとの間にギャップが生じている可能性が示唆される。



