ゼンショーホールディングスが運営するイタリアンレストラン「イタリア食堂 オリーブの丘」が、朝食メニューで業界最大手のサイゼリヤを凌駕し、注目を集めている。フリーライターの鬼頭勇大氏は、店舗数で1000以上の差があるものの、モーニングに限ればオリーブの丘が圧勝していると指摘する。
絶対王者サイゼリヤを脅かす存在
サイゼリヤは2025年8月期、売上高2567億1400万円(前期比114.3%)、営業利益154億9900万円(同104.3%)と好調を維持する。一方、オリーブの丘は関東を中心に64店舗(近日オープン予定含む)を展開し、SNSで頻繁に話題となっている。両社の店舗数は約16倍の差があるが、鬼頭氏は「モーニングにおいてはオリーブの丘が明らかに優位」と分析する。
なぜ朝からオリーブの丘は混むのか
土日の朝、オリーブの丘の駐車場には開店前から車が並ぶという。その理由は、豊富な朝食メニューにある。オリーブの丘では、パンケーキやフレンチトースト、スクランブルエッグなど、バラエティに富んだモーニングセットを提供。一方、サイゼリヤの朝食はシンプルなトーストとドリンクが中心で、選択肢が限られる。
ここでしか食べられないメニュー
オリーブの丘のモーニングは、同店でしか味わえない独自メニューが特徴だ。例えば、「モーニングプレート」はサラダ、ソーセージ、スクランブルエッグ、パンがセットになり、価格も手頃。鬼頭氏は「サイゼリヤの朝食は質素だが、オリーブの丘は満足感が高い」と評価する。一方、サイゼリヤの朝食は「シンプル・イズ・ベスト」を掲げ、低価格を維持する。
サイゼの優位は変わらないが…
ただし、全体の売上高や店舗数ではサイゼリヤの優位は揺るがない。オリーブの丘は64店舗に対し、サイゼリヤは1066店舗(2026年5月時点)。しかし、鬼頭氏は「モーニング市場での優位性が、将来的にサイゼリヤの牙城を崩すきっかけになる可能性がある」と指摘する。特に、ゼンショーは「すき家」の成功で培った朝食戦略をオリーブの丘に応用している点が強みだ。
「すき家」のようになれるか
ゼンショーは「すき家」で朝食メニューを充実させ、牛丼チェーンながらモーニング市場で存在感を示した。同様の戦略をオリーブの丘でも展開し、差別化を図る。鬼頭氏は「オリーブの丘がすき家のように、朝食で認知度を高め、昼食・夕食へと顧客を誘導できれば、サイゼリヤに迫れるかもしれない」と述べる。
現時点では店舗数の差は大きいが、モーニングでの評価が今後の成長を後押しする可能性がある。オリーブの丘がジャイアントキリングを起こせるか、業界の注目が集まる。



