SBI証券、FXに5通貨ペア追加へ 取扱39ペアで主要ネット証券最多に
SBI証券FXに5通貨ペア追加 取扱39ペアで最多

SBI証券は2026年8月3日より、外国為替保証金取引サービス「SBI FX」において、新たに5通貨ペアの取扱いを開始する。これにより、同社のFX取扱通貨ペア数は従来の34から主要ネット証券最多の39へと拡充される。

追加される5通貨ペアの内訳

今回追加されるのは、以下の5通貨ペアである。欧州の高金利通貨であるハンガリーフォリントとチェココルナの対円ペアに加え、低金利通貨スイスフランと人気の高金利通貨を組み合わせた3ペアが新たにラインナップされる。

ハンガリーフォリント/円

ハンガリーフォリントは、中央ヨーロッパに位置する内陸国ハンガリーの通貨。EU加盟国ながらユーロではなく独自通貨を採用している。政策金利は6.00%(2026年7月17日時点)で、高金利通貨として知られるメキシコペソ(6.50%)や南アフリカランド(7.00%)に匹敵する水準だ。経済面では最大の貿易相手国であるドイツをはじめユーロ圏との結びつきが強く、「ユーロ圏に近い経済圏でありながら金利が高い」という独自の特性から近年注目が集まっている。

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チェココルナ/円

チェココルナは、同じく中央ヨーロッパに位置するチェコの通貨。こちらもEU加盟国ながら独自通貨を採用しており、為替相場はユーロ圏の経済動向や金融政策の影響を強く受ける傾向がある。チェコは中欧の中でも失業率の低さや財政の堅固さに定評があり、国債格付けは日本より高いAa3(ムーディーズ)。政策金利は3.75%で、「堅実さと金利のバランス」が強みの通貨として存在感を高めている。

スイスフランと高金利通貨の3ペア

日本が利上げ局面にある一方、スイスの政策金利は0.00%(2026年7月17日時点)と世界有数の低金利通貨である。このスイスフランと、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドの高金利通貨を組み合わせたのが「スイスフラン/トルコリラ」「スイスフラン/メキシコペソ」「スイスフラン/南アフリカランド」の3ペアだ。既存のトルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円などと比較して現時点の金利差が相対的に大きいため、より多くのスワップポイント(金利差調整額)が見込まれる。

取扱通貨ペア拡充の背景と意義

SBI証券は今回の拡充により、主要ネット証券の中で最多となる39通貨ペアを提供することになる。投資家にとっては、高金利通貨への分散投資や、スワップポイントを狙った戦略の幅が広がることが期待される。特にスイスフランと高金利通貨の組み合わせは、低金利通貨を売って高金利通貨を買うキャリートレードの需要に応えるものであり、金利差を活用した運用を志向する投資家に訴求する。

SBI証券は「顧客の多様なニーズに応えるため、今後も魅力的な商品ラインナップの拡充に努める」としている。新たな通貨ペアの追加は、FX市場における流動性向上や取引機会の増加にも寄与すると見られる。

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