独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、世界のグループ従業員66万人の給与上昇を2030年まで凍結する方針を検討していることがわかった。現在の物価上昇の状況では、実質10%超の賃下げとなる。経営再建につなげる狙いだが、労働組合は強く反発している。
ドイツ最大の産業別労組で金属産業などでつくる「IGメタル」が19日明らかにした。
VW経営陣が賃上げ停止を指示
VWの経営側は世界中の人事担当者に対し、賃上げを停止するよう指示した。給与は26年の水準を30年まで据え置く計画という。
従業員団体は「経営陣のやり方はばかげている。給与を半減しても、車両コストの削減効果は5%にすぎない」との声明を出した。
中国メーカーとの競争激化で業績低迷
VWは中国メーカーとの競争激化などで業績が低迷している。30年までに計10万人を削減し、車種数を35年までに半減するなどの構造改革を既に打ち出している。