道頓堀グリコ看板、2027年春に7代目へ刷新 「ゴールインマーク」名称変更も
道頓堀グリコ看板、2027年春に7代目へ刷新 名称変更も

江崎グリコは13日、大阪・ミナミのランドマーク「道頓堀グリコサイン」を2027年春に7代目としてリニューアルすると発表した。初代看板は1935年3月に登場し、現行は6代目。2014年10月以来、約12年半ぶりの刷新となる。

6代目看板は12月1日午前0時に消灯し着工。工事中はデザインを施した幕で覆う。7代目のデザインは既に決定しているが、来春の点灯まで公表しない。看板のサイズや象徴ともいえる両手を上げたランナーのマークは変更しないという。ただ、LEDの最新技術を生かし、表現力や省エネ性能は向上させる。

「ゴールインマーク」から「Glicoのランナー」へ改称

この日の発表では、これまで親しまれてきた「ゴールインマーク」の名称を変更することも明らかにした。自社の掲げるパーパス(存在意義)に終わりはないとの考えから、常に走り続ける姿を象徴して「Glicoのランナー」へと改称。新看板の発信を通じてグローバルな認知拡大を図る。

今回のリニューアルの背景には、単なる観光名所としての役割を超え、企業としてのブランドコミュニケーションを強化したい狙いがある。看板自体の高い知名度が、同社の事業活動やメッセージの伝達に必ずしも直結していない点が課題となっていた。

海外展開に向けた看板の役割

同社の三木依子(よりこ)コーポレートブランディンググループ長は13日、「海外ビジネスを拡大する上で看板が担う役割は重要」と指摘。表現や情報発信の在り方を再構築していく考えを示した。

初代の看板は高さ33メートルのネオン塔。トレードマークのランナーとグリコの文字を6色に変化させ、毎分19回点滅する花模様で彩った。

歴代看板の変遷

1955年に再建された2代目看板は、砲弾型の下部に設けられた特設ステージで音楽演奏や人形劇などを開催していた。12トンの水が噴き出し、12色のランプがそれを照らして虹模様を描くという斬新な演出が施された3代目看板は63年に新調された。

道頓堀グリコサインは1935年建設の初代から始まり、戦後復興期の2代目(55年~)には特設ステージで人形劇や演奏が行われた。63年に新調された3代目は12トンの水が噴き出す噴水型の演出が話題を呼び、4代目(72年~)から陸上競技場のトラックが背景を飾るデザインに移行した。98年登場の5代目は、大阪城や海遊館を背景に描き、大阪市指定景観形成物に認定。2014年には初の全面LED化を遂げた6代目に進化し、情報発信拠点としての機能を高めてきた。