改修工事のため休館中のGMOアリーナさいたま(さいたまスーパーアリーナ)で、今年1月から来年3月まで大規模改修が進められている。年間約287万人が来場していた施設の休館は影響が大きく、さいたま市の二十歳の集いや毎年恒例の格闘技イベントが会場を変更するなどした。
休館中のアリーナと改修内容
施設を管理する県によると、アリーナは2000年9月開業の大型イベント施設で、地上7階地下1階、延べ床面積は約13万平方メートル。客席数は国内最大規模の約3万7000席で、用途や必要な客席数に合わせて壁や床を移動できる。
アリーナのつり天井は14年の建築基準法の基準見直しで、落下防止対策が必要な天井に分類された。このため、改修でつり天井を補強し、ワイヤやネットで落下防止の工事を行う。施設内の音の聞こえ方を均一にするため、天井にスピーカー2台を増設し、空調も更新する。県は今年度までに関連費約148億円を計上した。
イベントの会場変更と市の対応
アリーナはコンサートやスポーツイベントの会場として人気で、運営会社「さいたまアリーナ」によると、24年度の稼働率は73%、イベントなどが多い土日・祝日では86%だった。
休館に伴い、例年8月に3日間、アリーナで開催されていた国内最大級のアニメ音楽イベント「Animelo Summer Live」は、今年は幕張メッセ(千葉市)で7月に開催された。大みそか恒例の格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」も今年はバンテリンドームナゴヤ(名古屋市)で開催予定だ。
地元のさいたま市が関わり、アリーナで開催していた行事やイベントも対応を迫られている。市は例年1月の二十歳の集いを、来年は埼玉スタジアム2002(緑区)で開催する。さいたま新都心駅からデッキでつながるアリーナに対し、同スタジアムは浦和美園駅から徒歩で15分ほど。屋外のため、寒さや風を懸念する声もある。
4月には、清水勇人市長が大学生の実行委員らの声を聞く場を設けた。学生からはカイロや毛布を配る案や、服装や髪形が崩れた場合に備え、美容師を常駐させるなどの案が提案された。清水市長は「前向きに検討していく」とした。大学2年の本家瑞葵さん(20)は「ミニライブを開催するなど例年と異なる楽しみ方ができるようにしていきたい」と話した。
今後の対応と地域活性化への取り組み
自転車ロードレース「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」は周回コースの一部にメインアリーナを通過するルートを設けていた。今年はアリーナ内を通らず、メイン会場もさいたま新都心駅東側のバスターミナルに移す。
さいたまアリーナ総務課の担当者は「アリーナを使用していたイベントを、展示ホールや隣接するけやきひろばで行うなど、休館中も新都心エリアの活性化に努めたい」としている。



