日本電産・永守重信が40歳で決断したM&A第一号の舞台裏
日本電産・永守重信が40歳で決断したM&A第一号

1984年2月、日本電産(現ニデック)は米コネチカット州にある企業の冷却用軸流ファン事業を買収した。これは同社にとって27件に及ぶM&Aの第一号であり、当時、海外での買収に乗り出す日本企業はまだ少なかった。売上高はわずか数億円。創業者の永守重信は40歳を迎える年に大きな決断を下した。

低成長時代に追いつくための一手

会社設立から11年。ソニーやホンダなど戦後の復興期に生まれ大きく育った企業が輝く一方、二度の石油危機を経て低成長時代を迎えた日本で、新興勢力がどうすれば先行企業に追いつけるのか、永守は考え抜いた。

米国で見つけた答え

その答えを、永守はビジネスで何度か訪れていた米国で見つけた。小さな取引先がいつしか大きくなり、立派なビルを建て、社長が「あなたと会う時間がない」と偉そうに言うようになっていた。その謎の正体はM&Aだった。「これだ。日本でも、できないか」とひらめいた。

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