医師のニーズ丁寧に聞くMR、大鵬薬品の大久保奏さん26歳のやりがい
医師のニーズ丁寧に聞くMR、大鵬薬品の大久保奏さん26歳

大鵬薬品工業(東京)でMR(医薬情報担当者)として働く大久保奏さん(26)は、入社2年目。医師や薬剤師に自社製品の有効性や安全性などの情報を提供する営業職で、医療現場のニーズを社内で共有する役割も担う。大久保さんにやりがいや目標を聞いた。

入社後3か月の研修で知識を習得

入社後、3か月間の研修で医薬品の知識や関連法規・倫理などを集中的に学んだ。その後は北日本支店(仙台市)に配属され、病院勤務の医師らに抗がん剤や、抗がん剤の副作用を防ぐ薬などの製品情報を伝えている。

医師らとの面談はアポを入れ、昼休みや外来診療後の10~15分、長くても40分ほど。説明内容や想定される質問と回答を全て書き出し、車を運転しながら口に出して練習する。多い日は夜7時過ぎまで4件の面談が入る。

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知識不足に愕然、努力で成長実感

午前中は社内で共有される学会の報告、医療メディアの記事などに目を通し、知識のアップデートを図ることが多い。大学院で医薬品の開発につながる有機化学などを学んだが、当初は自分の知識不足に愕然とした。

ある医師を先輩と2人で初めて訪ねた際、質問は想定外のものが多く、言葉に詰まり、先輩にカバーしてもらうことに。「準備も練習もしたのに、何もできなかった」と悔しくなった。自分に「現場で何年も働く医師に比べ、知識が足りないのは当然のことだ」と言い聞かせ、コツコツ勉強を続けた。4か月後、3度目の面談は一人で臨み、医師から「成長した。勉強してるね」と努力を認められ、うれしかった。

相手の話を待つことで情報量増加

最近は、医師らが困っていること、何を求めているかをより丁寧に聞くように心がけている。自分は話し過ぎず、相手が話し終わっても、少し待つとさらに話してくれることがあり、1回の面談で得られる情報量が増えた。

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