三菱地所レジデンスの分譲マンション事業が驚異的な収益性を示している。2026年3月期の粗利益率は37.1%に達し、業界でまずまずとされる20%程度を大きく上回った。前期から8ポイント以上改善し、27年3月期も37.0%と同水準を維持する見通しだ。
番町・麹町でのブランド戦略
皇居西側の千代田区番町や麹町で、同社は「ザ・パークハウス」や「ザ・パークハウスグラン」などのブランドで約20棟のマンションを供給してきた。いずれも十数階建てで100戸以下の物件が多く、ランドマークとなるタワーマンションではない。
外観はれんが調や伝統的な日本建築をモチーフにするなど多様で、同じブランドと気づきにくい。用地取得の段階から土地の歴史や文化を踏まえて設計を練り上げることで、「唯一無二のものづくりにつながっている」と三菱地所レジデンスの塩谷浩事業戦略部長は話す。
高額物件が利益を牽引
三菱地所の梅田直樹執行役常務は5月の決算会見で、「三田ガーデンヒルズなど利益率の高い物件が結構あった。今期も利益率の高い物件が続いている」と説明した。三田ガーデンヒルズは東京・港区三田の旧逓信省簡易保険局庁舎跡地で三井不動産レジデンシャルと共同開発した超高額物件で、帝国ホテルと提携したコンシェルジュサービスなどを備える。
他にもザ・パークハウス大阪梅田タワーやザ・パークハウス千代田六番町など優良物件が貢献した。2028年10月竣工予定のザ・パークハウス赤羽台タワー&レジデンスは北区赤羽台の立地で総戸数550戸のタワーマンションとして展開する。



