LINEヤフー、カカクコム買収で価格引き上げ合戦が激化、食べログ獲得に本気
LINEヤフー、カカクコム買収で価格引き上げ合戦激化

LINEヤフーと米投資ファンドのベインキャピタルからなる連合が、グルメサイト「食べログ」や価格比較サイト「価格.com」を運営するカカクコムの買収を巡り、買い付け価格を1株当たり3384円に引き上げた。これに対抗する欧州投資ファンドのEQTも価格を3000円に引き上げており、両陣営による争奪戦が激化している。

両陣営が価格を引き上げ「3000円vs.3384円」に

EQTがカカクコムに非公開化を伴う買収を提案していると報じられたのは4月23日。その後5月12日、EQTは5月13日から7月2日までの期間でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表し、カカクコムもこれに賛同、既存株主に応募を推奨した。EQTは2024年からカカクコムと非公開化を含む協議を重ね、25年12月には筆頭株主のデジタルガレージとコンソーシアムを組んでいた。

しかし、LINEヤフー・ベイン連合が割って入った。当初EQTは1株2300円を提示していたが、5月7日にLINEヤフー・ベイン連合が3000円を提案。EQTはTOBで同額の3000円に引き上げたが、即座にLINEヤフー・ベイン連合が3232円に対抗。さらにLINEヤフーはデューデリジェンスを終え、7月1日に法的拘束力のある正式提案として3384円を提示した。大株主のKDDIの協力を得られれば最大3500円にする条件も含む。

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カカクコムが応募推奨を撤回、EQTはTOB期間を延長

当初EQT案を支持していたカカクコムは、LINEヤフーの正式提案を受けて翌2日にTOBへの応募推奨を撤回し、EQTに価格再引き上げを申し入れた。EQTは価格に言及せず、TOB期間を7月16日まで延長、さらに7月7日には7月22日まで再延長した。

LINEヤフーの元首脳は「カカクコムを本気で欲しい。食べログがある。われわれは日常利用、つまり毎日使うサービスにこだわっている会社だから」と語り、一歩も引かない意思を示している。

30年前の因縁が再び

両社の間には30年前の因縁がある。1990年代、LINEヤフーの前身であるソフトバンク系企業とカカクコムは価格比較サイトで競合していた。その後、カカクコムが「価格.com」で圧倒的な地位を築き、LINEヤフーは後れを取った。今回の買収はその雪辱戦とも言える。

AI時代を見据え、食べログの膨大なデータとユーザー基盤は、LINEヤフーにとって貴重な資産だ。日常利用サービスに特化する同社にとって、グルメ分野での強化は不可欠とみられる。

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