アウトドア専門店「WILD―1(ワイルドワン)」を展開するカンセキ(宇都宮市)は、賃貸住宅の一室をアウトドア風にリノベーションする新規事業を始めた。地方都市で賃貸住宅の空室をどのように減らすかが課題となる中、趣味性の高い居住空間を提供するとともに、「ワイルドワン」ブランドの知名度向上を図る。
事業の背景と連携
不動産オーナー向けにインターネットサービスを提供する「Ai.Connect(アイコネクト)」(同市)と共同で行う。2024年、宇都宮イノベーションコンソーシアム主催の異業種共創プログラムで、両社がマッチングしたことがきっかけとなった。
カンセキが持つアウトドアの知見や空間デザイン力と、アイコネクトが持つ不動産オーナーとのネットワークを掛け合わせることで、地方都市の賃貸住宅における空室の長期化の解決と、ワイルドワンのアウトドア商品の販促につなげるねらいがある。カンセキが内装デザインを監修し、アイコネクトが不動産オーナーへの営業を行う。
第1弾プランの内容
両社は事業の第1弾として、今月からキャンプ好きのためのパッケージプラン「tent―Mark Living(テンマク・リビング)」の販売を始める。ワンルームに住む20~30歳代の独身男性が主なターゲットで、天井や壁、備え付けの棚などをワイルドワンの店舗やオリジナルブランド「tent―Mark DESIGNS(テンマクデザイン)」をイメージしたものに改装する。
価格は1戸あたり100万~200万円。県内を中心として北関東をはじめ、全国にも順次展開していく方針だという。
関係者のコメントと今後の展開
カンセキの熊沢達郎経営企画部長は「今回の事業を通してアウトドアの素晴らしさや商品の魅力が伝わってほしい」と話した。アイコネクトの野滝真一経営企画本部長は「カンセキとの新しい取り組みを通じて、顧客に新しい選択肢を用意し、新しい価値を生み出すことを期待している」と力を込めた。