PHPに重大な脆弱性、世界の7割のサイトが利用 悪用で情報漏えいや改ざんの恐れ
PHPに重大な脆弱性、世界の7割のサイトが利用 悪用で情報漏えいや改ざんの恐れ

ウェブサイトやインターネット上のシステムを構築するために広く使われているプログラミング言語「PHP」に、重大な欠陥があることが21日に判明した。米国のセキュリティー企業が人工知能(AI)を活用して発見したもので、金融機関のウェブサイトや企業のアプリ決済が停止するなどの影響が出ている。

PHPの欠陥で何が起きたのか

PHPの開発を支援する非営利団体「PHP財団」によると、この欠陥が悪用されると、ウェブサイトの運営者が記録している個人情報などのデータが読み取られたり、サイトの内容が改ざんされたりする恐れがあるという。

PHPとはどのような言語か

PHPはウェブサイトの「裏側」で動作し、訪問者の操作に応じてネット通販の商品情報を表示したり、問い合わせフォームの内容を企業へ送信したりする役割を担っている。会社に例えるなら、PHPは社内で働くエンジニアのような存在で、外部の人は受付窓口を通さない限り、エンジニアとやりとりすることはできない。通常、サイトの訪問者がPHPと直接やりとりすることはあり得ないが、今回の欠陥を悪用すると、チェックを受けることなくPHPと直接やりとりできてしまうという。

PHPは30年以上前に開発され、無料で誰でも利用できることから、世界中の開発者が改良を重ねてきた。ウェブ技術の利用状況を調査する「W3Techs」の調べでは、世界のウェブサイトのおよそ7割がPHPを利用している。

被害の状況と今後の対応

21日夕時点で、この欠陥による具体的な被害の全容は明らかになっていないが、各国でウェブサイトの休止が相次いでいる。