JR西日本の子会社「あいウィル」は、廃棄される鉄道制服を素材にしたPCバッグを展開している。プロジェクト名は「I WILL ASHITA-UP」。初回販売分はECサイト「DISCOVER WEST mall」で完売し、再販が決定した。価格は2万2000円と、一般的なPCバッグと比較すると強気な設定だが、手作業による裁断や少数ロット生産が背景にある。
障がい者雇用とサステナビリティの融合
あいウィルは障がい者雇用を目的としたJR西日本の子会社で、従業員が一つひとつ手作業でバッグを製作している。廃棄予定の制服をアップサイクルすることで、環境負荷低減と雇用創出を両立。プロジェクト名やロゴマークは社内コンペで決定された。
JR西日本グループが運営する鉄道ファン向けSNS「Railil」の座談会で商品を披露した際、ファンからは「高い」との意見が多く挙がった。泉谷知世氏は「価格に見合った機能性が、鉄道ファンの心に届いていないのでは」と課題を認識しつつ、販路拡大やPR方法の改善に取り組む意向を示している。
本物の風合いとストーリー性
バッグには制服のポケットやペン刺しがそのまま活用され、唯一無二のデザインが特徴。泉谷氏は「本物の制服をアップサイクルした良さを手にとってもらえる販路を勉強している。思いつく限り試作品も製作し、積極的にアップサイクル製品を作っていきたい」と語る。
価格2万2000円には、手作業による製造コストや少数生産の付加価値が反映されている。JR西日本は、この取り組みを通じて障がい者雇用の促進とサステナブルな社会の実現を目指す。



