オフィス家具大手のイトーキが、1.4トンの「防爆扉」を開発した。この扉は片手で簡単に開閉でき、子供でも操作可能だ。同社は今年、シェルター関連市場の立ち上がりを見据え、専任の営業チームを新設。政府が初めて策定したシェルター整備の基本方針に対応し、新たな商機を捉える。
片手で開く1.4トンの防爆扉
イトーキが開発した防爆扉は、重量1.4トンながら、特殊な機構により軽い力で開閉できる。爆風に耐え、有害物質の侵入を防ぐ性能を持ち、シェルターの出入り口としての要件を満たす。同社はこの製品を核に、シェルター市場に参入する。
政府の基本方針が追い風
日本政府は3月末、他国からの攻撃や災害から国民を守るシェルター確保に向けた基本方針を初めて策定。これまで本格的な大規模シェルターが不足していた日本で、今後整備が進む見通しだ。イトーキはこの動きを捉え、防護性能を高める設備需要の拡大を見込む。
600億~1000億円の新市場
イトーキはシェルター関連市場を600億~1000億円規模と試算。まだ市場が存在しない段階から先回りし、専任営業チームを新設した。同社は「シェルター整備には避難・脱出口となる特殊な扉が不可欠」とし、防爆扉を新たな収益源に育てる方針だ。



