2026年7月13日、東洋経済は「損保不正で環境が激変 “特代手”の重いツケ」と題した記事を掲載。金融庁が損害保険会社と代理店に対し、手数料体系の見直しを強く求める中、代理店経営者たちが悲鳴を上げている。今年6月、参議院議員会館で開かれた「損保代理店院内集会」では、100人以上の代理店経営者が集まり、出席した国会議員が「根本問題は(手数料)ポイント制度をどうするかだ。大手損保からすれば、ポイント制というのは利益を生み出す源泉。制度には根本的に優越的地位の乱用が組み込まれている」と訴え、会場から大きな拍手が湧き起こった。
手数料改定の背景と代理店への影響
損保業界では、2019年以降の保険金不正請求問題を契機に、金融庁が監督を強化。特に、大手損保が代理店に支払う手数料の「ポイント制」が問題視されている。この制度は、代理店の販売実績に応じて手数料率が変動する仕組みで、金融庁は優越的地位の乱用に当たる可能性があると指摘。代理店側は「ポイント制がなければ経営が成り立たない」と反発している。
代理店の実態と淘汰の波
全国には約2万の損保代理店が存在するが、手数料改定により収入が減少し、廃業や統合が加速している。ある代理店経営者は「手数料が5%削減されただけで、年間の利益が半減する。このままでは生き残れない」と語る。金融庁は2027年度までに手数料の透明化を求めており、業界再編は避けられない見通しだ。
今後の展望
損保各社は手数料改定を進める一方、代理店向けの支援策も模索している。しかし、国会議員が院内集会で述べたように「超党派で代理店を応援する」との声はあるものの、具体的な法規制の動きは不透明。代理店業界は、金融庁と損保各社の動向に注視しながら、生き残り策を迫られている。



