元銀行員が明かす「お金のプロがしないこと」5選 前編、多くの人が見落とすポイントとは
元銀行員が明かす「お金のプロがしないこと」5選 前編

長年銀行員として個人の家計や企業経営者と向き合い、現在はビジネススクールや財務戦略セミナーで講師を務める桜井潤一さんが、「お金のプロがしないこと」5つを解説した。前編では、お金を守るために意識したい「お金の置き方」「買い物の考え方」を紹介する。

お金持ちは「増やす」より「減らさない」がうまい

24年間銀行員として、多くの家庭の家計や1,000社以上の企業経営者と向き合ってきた桜井さんは、「お金持ちは特別な投資をしている人ではなく、『お金が減る行動をしない人』だと強く感じた」という。収入を増やすことや資産運用も大切だが、それ以上に毎日の何気ないお金の使い方が重要だと指摘する。

実際、同じ収入でも着実に資産を築く人と、なかなかお金が残らない人では、小さな習慣に大きな違いがあった。桜井さん自身も38歳で人生の転機を迎え、本業以外の学びを始め、副業を8年間続けた後に独立。その経験から「お金は稼ぐこと以上に、守り方や使い方が大切」と実感しているという。

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「銀行預金オンリー」をしない理由

意外に思われるかもしれないが、24年間銀行で働いていた桜井さん自身も、お金を銀行預金だけに置くことはしない。生活防衛資金としてすぐ使える預貯金は必要だが、それ以外のお金まで預金だけにしてしまうと、物価が上がる今の時代では実質的にお金の価値が目減りしてしまう可能性があるという。

桜井さんはNISAなども活用し、長期・分散・積立を基本に資産形成をしている。銀行員時代に多くの資産家を見てきた中で、「お金に働いてもらう仕組みを持っている方ほど、長期的に資産を増やしていた」と話す。「預金か投資か」ではなく、「預金と投資をバランスよく持つ」ことが自身の考え方だとしている。

「ポイント買い」をしない判断基準

「ポイントが付くから買う」という買い方はしないという。「今日はポイント5倍」「あと少しで送料無料」といった言葉につられて、本来必要のないものまで買ってしまった経験がある人も多いだろう。例えば、1万円使って500ポイントもらえても、そもそも買わなければ1万円が手元に残る。

もちろん、必要な買い物でポイントが付くのは嬉しいことだが、桜井さんはポイントを目的に買い物をするのではなく、「本当に必要かどうか」を先に考える。家計相談でも「ポイントは貯まっているのに貯金は増えない」という人を数多く見てきた。お金を残す人は、ポイントよりも支出そのものをコントロールしているという。

お金を貯めるためには、収入を増やすことだけでなく、日々のお金の使い方を見直すことも重要だ。資産を築く人ほど特別なことをしているのではなく、小さな習慣の積み重ねを大切にしている。後編では、日常生活で見落としがちな「お金のプロがしないこと」を紹介する。

桜井潤一さんは、早稲田大学卒業後、大手銀行に24年間勤務。富裕層向けの資産運用や数十億円規模の法人融資など、1,000社以上の審査・支援に携わった。2020年に株式会社ユニバーサルバンクを設立し、財務・ビジネス・資産形成を融合した「Real Wealth(R)プログラム」を開発。ビジネススクールを運営するほか、資産形成やマネーリテラシーに関するセミナー講師としても活動している。

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