アップル、4~6月期決算は過去最高売上高と利益 ただしサービスと中華圏が予想下回る
アップル、4~6月期決算は過去最高 サービスと中華圏が予想下回る

米Appleは7月30日(現地時間)、2026年度第3四半期(4~6月期)決算を発表した。売上高と希薄化後1株当たり利益(EPS)は、いずれも4~6月期として過去最高を更新した。製品カテゴリー別では、iPhone、Mac、サービスが同期間の過去最高を記録した。一方、サービスと中華圏の売上高が市場予想を下回り、さらに2026年7~9月期の売上高成長率について、市場予想の12%増(LSEG集計)を下回る9~11%増との見通しを示したことから、Apple株は時間外取引で下落した。

売上高と利益の詳細

4~6月期の売上高は前年同期比16%増の1094億1700万ドル、純利益は同27%増の297億8900万ドルだった。希薄化後EPSは同29%増の2.02ドルで、米関税の還付が0.11ドル分寄与した。売上総利益は547億7000万ドルで、売上総利益率は50.1%となり、前年同期の46.5%から上昇した。ただし、売上総利益率には関税還付による約2ポイントの押し上げ効果が含まれる。

製品カテゴリー別の業績

4~6月期にAppleは「MacBook Neo」「iPhone 17e」、M4搭載「iPad Air」、M5 Pro/Max搭載「MacBook Pro」、新しい「Studio Display」、「AirPods Max 2」を発売。6月のWWDC26では、「Siri AI」を含む次期OS群を発表した。製品カテゴリー別の売上高は以下の通り(増減は前年同期比)。

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  • iPhone:542億5200万ドル(22%増)
  • Mac:103億5200万ドル(29%増)
  • iPad:61億9100万ドル(6%減)
  • ウェアラブル、ホームおよびアクセサリ:78億8300万ドル(6%増)
  • サービス:307億3900万ドル(12%増)

iPhoneは、製品サイクル後半に当たる時期としては高い伸びを記録した。Macは「MacBook Neo」発売の効果で約29%増となった。iPadは前年同期を下回ったが、製品部門全体で18%増と、今期はハードウェアが全体の成長をより強くけん引した。サービスは4~6月期の過去最高を記録したものの、増収率は前四半期の16%から12%へ鈍化。市場予想の約313億ドルを下回った。App Storeのモバイルゲームが想定より弱かったことに加え、一部の国におけるApp Storeの事業モデル変更の影響も受けた。

地域別の売上高

地域別では、全セグメントが増収となった。米州は11%増の457億8100万ドル、欧州は22%増の293億9500万ドル。中華圏は22%増の188億1600万ドルと、前四半期に続いて大幅に伸びた。中華圏では、iPhoneが4~6月期として、Macが四半期として過去最高の売上高を記録した。ただし、市場予想の売上高195~196億ドルを下回った。日本は13%増の65億5400万ドル、その他アジア太平洋地域は16%増の88億7100万ドルだった。

メモリー価格高騰の影響

決算説明会においてティム・クックCEOは、足元のメモリー価格の高騰を「100年に一度の洪水」と表現し、価格が急激に上昇していると述べた。Appleが支払うメモリー価格は1~3月期から4~6月期にかけて大幅に上昇し、7~9月期にはさらに高くなる見通しである。Appleは従来価格で調達した繰越在庫や、メモリー以外の部品コストを抑えることで影響の一部を吸収している。ただし、繰越在庫による効果は今後薄れる見通しで、メモリー市場の価格は7~9月期以降も上昇する可能性がある。同社は調達先の選択肢を広げることも検討している。

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