経営者の一冊:小林秀雄『考えるヒント』が教える「欠点ではなく良い点を見つけて伸ばす」経営の極意
小林秀雄『考えるヒント』が教える経営の極意

積水化学工業の相談役を務める大久保尚武氏が、経営者として影響を受けた一冊として、批評家・小林秀雄の『考えるヒント』を挙げた。

大久保氏は大学生の頃、初めて全集を購入したのが小林秀雄の作品だったという。日本を代表する知性である小林秀雄は、晩年に平易な表現で深い内容を語るようになった。

「批評は好きなものを見つけて褒める技術」

同書の中で特に印象的だったのは、批評とは「好きなものを見つけて褒める特殊な技術である」という主張だ。小林秀雄は、欠点を論評するのではなく、好きになったものを突き詰めて考えることの大切さを説いている。

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大久保氏は、この考え方を経営にも応用している。欠点ではなく良い点を見つけて伸ばすことは、経営において非常に重要だと述べた。以前から大切にしてきた考え方だが、今回読み返して、この本にその原点があったことを発見したという。

文学と経営の要諦の共通点

「文学と経営は別のものですが、その要諦には通じるところがある」と大久保氏は語る。同氏は1940年生まれで、東京大学法学部卒業後、1962年に積水化学工業に入社。社長や会長を経て、現在は相談役を務めている。

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