8月の豚肉と鶏肉の全国平均小売価格が、2003年の調査開始以降で過去最高を更新した。輸入肉の価格高騰で国産の引き合いが強まっていることや、物価高で高価な牛肉から豚や鶏肉に需要がシフトしていることが背景にあるとみられる。
豚肉と鶏肉の価格が最高値を更新
農林水産省が12日に発表した食品価格動向調査によると、8月の豚肉(ロース)は100グラムあたり前月比3円高の290円と2カ月連続で最高値に。鶏肉(もも肉)は同3円高の156円と2カ月ぶりに過去最高を更新した。
農水省によれば、アフリカ豚熱が発生したスペインからの豚肉の輸入を停止している影響で、国産豚肉への引き合いが強まっていることも、卸売価格を押し上げているという。鶏肉についても円安や世界的な需要の増加を背景に輸入価格が上がっており、加工原料や業務用での国産需要が高まっているという。
牛肉は価格が下がるも平年より高水準
一方の牛肉も、輸入牛肉(ロース)が前月比9円安の442円と、前月に比べて価格が下がったものの、過去5年の平均(平年)より28%高い。干ばつの影響で米国産の生産量が減少していることが背景にあるという。国産牛肉(ロース)も前月比34円安の836円だったが、平年をやや上回る水準だ。
こうした状況もあり、高価な牛肉よりも手頃な豚や鶏肉の需要が高まっていることが、豚や鶏肉の価格上昇につながっているとみられるという。
鶏卵も高値水準、鳥インフルエンザの影響残る
鶏卵(サイズ混合10個入り)も前月比2円安の305円で、平年比18%高い。昨年に相次いだ鳥インフルエンザの影響で、供給量が回復していないことが主な要因という。
調査は8月3~5日、全国470店舗で実施。豚と鶏肉は原則、国産品が対象だが、店頭に輸入品しかない場合は輸入品も含む。



