政府は2027年度から、特定の物流拠点間での自動運転トラックの商用化に向けた実証実験を、高速道路に加えて一般道も含むルートで実施する方針を固めた。2026年度中に実験ルートや参加する事業者を選定する。
一般道は高速道路より高度な技術が求められるため、自動運転トラックを使った長距離の物流網を構築するには実験が欠かせないと判断した。高速道路のインターチェンジ(IC)から物流拠点までの一般道を自動運転で走行するには、歩行者や自転車に配慮した技術の確立が課題となる。
実証実験の対象地域とルート選定
実験は、首都圏、中部圏、関西圏での実施を想定している。経済産業省が民間企業に調査を委託し、高速道路のICと物流拠点の距離の近さ、道路の見通しの良さなどの条件を踏まえ、ルートを選ぶ。
レベル4商用化に向けた取り組み
実証実験で得た知見をもとに、政府は2028年度にも特定条件下での完全自動運転「レベル4」のトラックの商用化を目指す。
政府は、レベル4のトラックでの長距離輸送の実現に向け、高速道路のサービスエリア(SA)間での走行実験にも取り組んでいる。2025年3月からは、静岡県内の新東名高速道路の駿河湾沼津SA―浜松SA間に自動運転車の優先レーンを設定。民間企業とともに、必要に応じて運転手が手動で操作を行う自動運転「レベル2」での実験を行ってきた。
物流拠点の整備状況
レベル4のトラックの商用化に向けては、三菱地所などの民間企業が、高速道路のICと直結する物流拠点を整備することで、一般道を走行しない形での仕組み作りを進めている。
ただ、大半の拠点の完成は2030年代となる見通しで、整備に適した場所も限られている。



