水産庁は28日、8~12月に日本近海に近づくサンマの来遊量について、「昨年の水準を下回る」との見通しを発表した。昨年は漁獲量が増えたものの、近年は不漁の傾向が続いており、今秋も不漁になる可能性が高い。
推定分布量が激減、過去最少級
国立研究開発法人水産研究・教育機構(水研機構)が例年6~7月に実施する調査によると、漁期に日本近海に近づくとみられるサンマの推定分布量は、昨年の109.9万トンから4割以下の42.9万トンに激減。調査範囲が極端に狭かった2020年を除き、2003年以降で最少となった。海洋環境の変化などの影響を受けているとみられるが、要因ははっきりしないという。
魚体の小型化と漁場の遠方化
今年は魚体も小さく、昨年は1匹110~160グラム台が中心だったが、今年は100~110グラム台と予想する。漁場についても、昨年より日本から遠く、公海が中心になるとみられ、「日本船にとって非常に取りにくい年になる」(水研機構の担当者)という。
想定通りの不漁となれば、今年のサンマの価格は上がる可能性がある。



