長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが17日、一時、約30年ぶりの高水準となる2.930%に達した。昨秋の高市早苗政権の発足後、財政や中東情勢への不安が長期金利を上昇させてきたが、ここにきて日本銀行による早期利上げ観測が金利を押し上げ始めた。
住宅ローン固定金利にも影響
長期金利は住宅ローンの固定金利の目安となる。三菱UFJ銀行など3メガバンクは8月に固定金利を引き上げており、10年固定の基準金利の平均は、比較できる2006年4月以降で最も高い水準にある。足元の金利上昇が9月以降の固定金利の引き上げにつながる可能性がある。
高市政権下での上昇要因
長期金利は高市政権の発足以降、急ピッチで上昇してきた。政権が掲げる「責任ある積極財政」のもとで財政が悪くなったり、2月以降の中東情勢の悪化で物価高がひどくなったりするリスクが意識されてきた。
特に6月末に政権が公表した「骨太の方針」の原案では、将来の国債増発などが意識され、長期金利が2.8%を超えて上昇。「骨太ショック」と呼ばれ、政権側は文案の修正などに追われた。
2年債も上昇しており、米国の意向も影響しているとみられる。



