読売新聞社が公表する日本株の株価指数「読売333」は、8月10日週(10~14日)に週間で2・0%高となり、13日に7月6日以来、約1か月ぶりに史上最高値を更新。14日には初の54000円台に乗せた。
同期間の日経平均は4・7%高、TOPIXは3・0%高で、3指数のパフォーマンスは日経平均>TOPIX>読売333の順となった。米国の雇用統計、消費者物価指数、生産者物価指数を消化し、米国の早期利上げ観測が後退したことで株式市場に安心感が広がり、特に大型ハイテク株の買い安心感が高まった。国内では良好な決算が多く出る中、個別物色の活況が続き、日経平均は週間で3000円を超える上昇となった。
AI関連と銀行株に資金
日経平均はAI関連が持ち直したことで非常に強い動きとなった。TOPIXは史上最高値を更新し、週間でも大きく上昇。先週はAI関連のほか銀行株にも資金が向かい、時価総額の大きい銘柄が強かったことが好パフォーマンスにつながった。読売333は着実に水準を切り上げたが、日経平均やTOPIXに比べると値動きはマイルドだった。
個別株の動向
7月に売り込まれたAI関連の多くに見直し買いが入り、太陽誘電(6976)や村田製作所(6981)など電子部品株が大幅上昇。半導体大手のアドバンテスト(6857)は直近の下げ分を取り戻し、上場来高値を更新した。決算で強く買われた銘柄も多く、上方修正を発表したリクルートHD(6098)は10日にストップ高となった。
一方、サイバーエージェント(4751)は上方修正を発表したものの市場の期待には届かず急落。下方修正を発表したトレンドマイクロ(4704)は14日にストップ安となり、取引時間中には値が付かなかった。
構成銘柄紹介
ネクソン(3659)はオンラインゲームを展開し、韓国の売上比率が高い。上期決算と併せて特別配当の実施を発表し、年間配当の見通しが60円から475円(前期実績は45円)へ大幅に引き上げられた。決算も良好で、これらを受けた14日は買いが殺到し、ストップ高比例配分となった。時価総額は約2兆4000億円。
シスメックス(6869)は血液や尿などを採取して調べる検体検査関連事業を手がける。神戸に本社があり、2028年春には本社機能を神戸・三宮の新拠点に移転予定。第1四半期は連結の純利益が前年同期比91%増と大幅増益を達成し、上期および通期の見通しも上方修正した。好決算を受けて株価も大きく上昇した。時価総額は約1兆2100億円。
読売333は、読売新聞社が公表する新たな株価指数で、333銘柄をすべて同じ比率(約0・3%)で組み入れる「等ウェート型」の算出方法を採用。野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングが算出実務を担い、国内の全上場株式から売買代金と浮動株時価総額で銘柄を選定する。年4回ウェート調整を行い、毎年1回、11月の最終金曜日に銘柄入れ替えを実施する。



