「135kgあった巨漢が、必死に63kgまで落とした結果」とInstagramに投稿されたダイエットのビフォーアフター動画が、11.3万回再生を超える反響を呼んだ。投稿者のほりおさんは、いじめをきっかけに不登校になり、「食べることがストレス発散になっていた」と振り返る。72キロの減量成功に至った方法やモチベーションの保ち方を聞いた。
いじめと過食で135キロに
ほりおさんは幼少期は平均的な体型だったが、小学5〜6年生の頃にいじめを経験し、学校へ通えない時期があった。6年生の頃は自宅で過ごしたり、登校しても校長室で過ごすことが多く、生活リズムが乱れたという。運動する機会が減り、食べることがストレス発散になっていたこともあり、体重は徐々に増加。高校1年生の頃には最大で135キロまで増えてしまった。
約3年で72キロ減量に成功
「生活を変えたいという強い思いからダイエットを決意し、食事の見直しと運動を継続しました。その結果、約3年かけて72キロの減量に成功し、大学1年生の頃には現在の体型(標準体型)まで落とすことができました。現在は63キロ前後を維持しながら、健康的でリバウンドのない生活を続けています」とほりおさんは語る。
ダイエットを決意した一番のきっかけは、容姿への強いコンプレックスだった。「異性から1人の男性として見てもらいたい」「もっと自分に自信を持ちたい」と心から願い、「このままでは人生を変えられない」という思いから決意したという。
日常生活での不便と辛さ
体重が135キロあった当時は、電車や新幹線で1人分の座席に収まるのがつらく、常に周りの視線を気にして縮こまっていた。洋服も普通の店には入るサイズがなく、大きいサイズ専門店で購入するしかなかった。
食事と運動の見直し
食事面では、極端な制限はせず、少しずつ見直すことから始めた。朝食の唐揚げおにぎりをやめ、昼食のおにぎりを2個から1個に減らし、最終的にはおにぎりなしでも満足できるように体を慣らした。甘いジュースは水やお茶に置き換えた。
運動は無理のないウォーキングから始め、体が軽くなってから徐々にランニングを取り入れた。
停滞期との闘い
ダイエット中、一番つらかったのは思うように体重が減らない「停滞期」だった。食べる量を減らす生活に慣れず、周囲が美味しそうに食事をしているのを見ると誘惑に負けそうになることもあった。しかし、「1日うまくいかなくても、また明日から頑張ればいいや」と完璧を求めすぎずに気持ちを切り替えた。
心の支えになったのは、少しずつ着られる服が増えていったことだ。それまで入らなかった服に袖を通せた瞬間や、普通のアパレルショップで自由に服を選べるようになった時は大きなモチベーションになった。「短期間で急激な変化を求めるのではなく、『昨日の自分より少しだけ成長する』という気持ちを大切にしました。その日々の小さな改善の積み重ねこそが、72キロ減量という大きな結果に繋がったと思っています」と振り返る。
いじめとダイエットを経験して
ダイエット前は、周囲から「痩せたらかっこいいのにね」と皮肉混じりに言われたり、小学生の頃はいじめの中で“菌”扱いをされるなど、体型や見た目に関する心ない言葉や行動に深く傷つけられた。しかし、その悔しい経験があったからこそ、「自分を変えたい」「同じように悩んでいる人に勇気を届けたい」と強く思えるようになり、現在の活動の原動力になっているという。
幼稚園から小学3年生くらいまでは「将来はアイドルになれそうだね」と褒められることが多かった。だからこそ、いじめを機に135キロまで増量して自信を失った時は、「昔言われていた将来像と、今の自分は全然違うな…」と深く落ち込んだ。しかし、そのギャップを埋めたい、もう一度自分を好きになりたいという思いがダイエットへの強い執念になった。
現在の体型維持とSNSの反響
現在は63キロ前後をキープし、高タンパク・低脂質を意識しつつも過度に制限せず、好きなものも楽しむメリハリをつけている。運動は週4〜5回のランニングを継続中だ。「ダイエットは『痩せたらゴール』ではなく、健康的な生活習慣そのものを一生モノに変えていくことだと実感しています」と語る。
SNSでの発信には「本当に同一人物ですか?」といった驚きの声や、「勇気をもらいました」「私もダイエット頑張ろうと思えました」といった励ましの言葉が多く寄せられた。ほりおさんは「私の経験が誰かの一歩を踏み出すきっかけになれたことが、本当に嬉しかったです」と話す。



