山梨「天空のマチュピチュ」コモアしおつ、開発35年で美しい街を維持する秘訣
山梨「天空のマチュピチュ」開発35年、美しい街を維持

山梨県の山を切り拓いて造られた住宅地「コモアしおつ」は、その独特な景観から「天空のマチュピチュ」とも呼ばれ、開発から35年が経過した現在も美しい街並みを保ち続けている。この街の魅力は、ガードレールや塀がほとんどなく、自然と調和した開放的な空間にある。

「トリコパルク」の誕生と景観設計

まち開きから15年後の2006年、4丁目の端に「トリコパルク」という新しい街区が誕生した。この地区の最大の特徴は、住宅間に塀やフェンスがほとんどないことだ。代わりに法面や石、植栽で緩やかに境界を設け、公園の中に建物があるような風景を目指した環境共生型の計画となっている。

トリコパルクでは、全戸を南向きに配置する「ひまわり配棟」を採用。これにより敷地の角に余白が生まれ、緑が連続して見える景観が実現した。この配置は景観だけでなく住み心地にも影響を与えると、関係者の松田さんは語る。「緑があると冷気がたまりやすく、特に北側は夏場だと建物の日陰にもなります。夏の夜に北側の窓を開けると冷気が入って涼しいんです」

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35年経っても美しい理由

コモアしおつを歩くと、まち開きから35年を経ても街並みの美しさが保たれていることに驚かされる。その背景には、良好な住環境を維持するための厳格なルールが存在する。景観を崩さないための土台として、住民と開発会社が協力して維持管理に努めてきた結果だ。

この街の設計思想は、後に生まれた街区にも受け継がれている。自然と共生する暮らしを重視し、住民が主体となって景観を守る意識が根付いている。コモアしおつは、単なる住宅地ではなく、自然との調和を追求した理想的な居住空間として、今後もその価値を高めていくことだろう。

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