トヨタ自動車は、電気自動車(EV)戦略を加速し、2026年までに新型バッテリーEVを10車種投入する方針を明らかにした。これは、2030年に世界でEV販売150万台を目指す同社の計画の一環であり、次世代バッテリーの開発や生産工程の革新を通じて競争力を高める狙いがある。
新型EV10車種の投入計画
トヨタは、2026年までに乗用車から商用車まで幅広いラインアップで新型バッテリーEVを投入する。これにより、現在のEV市場での立ち遅れを取り戻し、急速に拡大する需要に対応する。同社は2023年にEV販売が約10万台にとどまっていたが、2030年には150万台に引き上げる目標を掲げている。
新たなEVプラットフォーム「e-TNGA」をベースに、複数の車種を効率的に開発。バッテリーは、コスト削減と航続距離延長を両立する次世代型を採用し、2026年までに現行比でコストを50%削減する計画だ。
次世代バッテリーと生産改革
トヨタは、全固体電池の実用化にも注力。2027年から2028年にかけての量産開始を目指し、航続距離を現在の2倍に延ばす技術を開発中。また、生産面では「ギガキャスト」と呼ばれる大型鋳造技術を導入し、部品点数を削減、生産効率を飛躍的に向上させる。
「EVの普及には、バッテリーの性能向上とコスト低減が不可欠。トヨタは長年培ったハイブリッド技術を活かし、バッテリーEVでも競争力のある製品を提供する」と、トヨタのEV戦略責任者は述べている。
市場の反応と課題
トヨタのEV戦略加速に対し、市場からは期待の声が上がる一方、競合他社との競争激化や原材料価格の高騰など課題も指摘される。特に、中国のBYDや米テスラが急速にシェアを拡大する中、トヨタが計画通りに目標を達成できるかが焦点となる。
また、トヨタは水素エンジン車やハイブリッド車の開発も継続し、多様な電動化戦略を推進。2025年には、水素エンジン車の市販化も計画している。同社は「顧客のニーズに応えるため、EVだけでなく、様々なパワートレインを提供する」としている。



