トヨタ自動車が、新型「クラウン エステート」を2025年秋に発売する方針を固めたことが、複数の関係者への取材で明らかになった。SUVとステーションワゴンを融合したクロスオーバーモデルで、昨秋にフルモデルチェンジしたクラウンシリーズの第2弾となる。価格帯は500万〜700万円台を想定している。
クラウンシリーズの新たな柱
クラウンは1955年の初代発売以来、日本を代表する高級セダンとして親しまれてきた。しかし、昨秋の16代目へのフルモデルチェンジを機に、セダンに加えてクロスオーバーSUV(クラウン クロスオーバー)を投入し、ラインアップを多様化した。クラウン エステートはその第2弾で、スポーティな走りと実用性を両立したモデルとして開発が進められている。
車名にある「エステート」は、欧州でステーションワゴンを指す言葉で、広い荷室スペースが特徴だ。トヨタはクラウン エステートを、SUVの力強さとステーションワゴンの使い勝手を併せ持つモデルと位置づけ、特に子育て世代やアウトドア愛好家をターゲットに想定している。
パワートレインと価格
パワートレインは、2.4リッターターボエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステム(HEV)と、2.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)の2種類を用意する。駆動方式は全車4WD(四輪駆動)となる見通しだ。
価格帯は500万〜700万円台を想定。クラウン クロスオーバー(税込540万〜640万円)と同程度の水準になる見込みで、競合するレクサス「NX」や「RX」の一部グレードとの競争が予想される。
生産と販売計画
生産は、クラウン クロスオーバーと同じく愛知県のトヨタ自動車元町工場で行う。月間販売目標は3000台程度とみられる。トヨタはクラウンシリーズ全体で、年間約6万台の販売を目指しており、クラウン エステートの投入でその達成を狙う。
新型クラウン エステートの詳細なスペックや装備については、今夏以降に順次公開される見通しだ。トヨタは2025年度中に、さらにクラウンの派生モデルを追加する計画もあり、クラウンシリーズの拡充を加速させる方針だ。



