佐賀市立図書館本館が2027年度から大規模改修工事のため最大2年間休館する問題で、市側は市民有志からの要望書に対し、仮設図書館の設置は課題が多いとして、自動車図書館や公共施設を活用した代替サービスを検討する方針を明らかにした。
市民有志の要望と市の回答
市民有志は坂井英隆市長らに対し、休館中も本館機能を維持するよう求める要望書を6月17日に提出。これに対し市側は7月16日、佐賀市立図書館本館で梶山孝英館長が市民15人と面会し、回答書を手渡した。
回答書では「仮設図書館を設けるには十分な面積やインターネット環境の確保など課題がある」と指摘。その上で「自動車図書館や公共施設などを活用したサービスを検討している」と説明した。
市民からは意見交換の場を求める声
面会に参加した市民からは「休館中の対応について、市民と図書館の意見交換の場を設けてほしい」といった要望が上がった。図書館の長期休館は地域の読書環境や学習支援に大きな影響を与える可能性があり、市民の関心は高い。
佐賀市立図書館本館は1970年代に建設され、老朽化が進んでいた。今回の大規模改修では耐震補強やバリアフリー化、設備更新などが計画されている。工事期間は2027年度から約2年間を見込んでいる。
自動車図書館の活用と課題
市が代替案として挙げる自動車図書館は、市内各地を巡回して図書の貸し出しを行う移動図書館サービス。ただし、蔵書数や滞在時間に限りがあるため、本館の機能を完全に代替することは難しい。また、公共施設でのサービス提供も、スペースや開館時間の制約が課題となる。
市民有志は今後も市との協議を続け、休館中のサービス充実を求めていく方針。図書館の休館が地域の教育・文化活動に与える影響を最小限に抑えるため、市の具体的な計画が注目される。



