住宅ローンコンサルタントの淡河範明氏は、家賃15万円の賃貸と住宅ローン15万円の持ち家を生涯支出の観点から比較すると、賃貸のほうが少なく済む可能性が高いと指摘する。賃貸では更新料や引っ越し時の敷金・礼金・仲介手数料が発生するが、持ち家ではそれ以上に出費が増えると説明している。
持ち家に伴う追加費用
一般的には購入時に頭金で数百万円を支払い、不動産取得税や登録免許税、ローン手数料、仲介手数料がかかる。居住中は毎年固定資産税が発生し、マンションなら管理費や修繕積立金、一戸建てなら随時修繕費が必要になる。
資産価値の現実
持ち家志向の背景には、自分のものになるため資産価値があるとの考えがある。しかし淡河氏は、数十年経過した建物の資産価値はゼロに等しく、人口減少社会では都心や人気地域以外で地価上昇は望めず、期待を大幅に下回る可能性が大きいと指摘する。
賃貸の柔軟性と経済効率
賃貸は子供の成長に合わせて住み替える柔軟な対応が可能で、老後は家賃10万円以下の物件に移ることもできるため、経済効率がはるかに良いと淡河氏は述べている。ただし、社会的信用力が弱く、会社や金融機関からお金を借りにくい点は覚悟すべきと注意を促している。



