朝晴れエッセー「百姓」米価下落と機械の負担、それでも続ける理由
朝晴れエッセー「百姓」米価下落と機械の負担

テレビのニュースが米の値下がりを伝えている。昨年は米の値段がどんどん上がり、田舎で細々と米作りを続けている両親が「今までよりちょっと高い値が付いた」と珍しく喜んでいたのに。

米作りに必要な機械と負担

規模の大小にかかわらず、米作りをするにはトラクターをはじめ田植え機、コンバイン、刈り取った米を乾燥させる大きな乾燥機、籾摺り機、その他にも草刈り機や運搬機などたくさんの機械が必要で、そのほとんどは年に数回しか使わないのに調子が悪くなって買い替えたことが何度もある。その値段にびっくりする。「米作りは金持ちにしかできひんわ」と母は笑う。

獣害や自然災害との戦い

獣除け対策として田んぼの周囲に電柵を張り巡らせたり、機械の燃料、肥料や農薬も値上がりし、それらに対応しても台風で収穫間近の稲が倒れたり、昨今の酷暑で品質が落ちたりする。自然を前になすすべもない。

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それでも続ける理由

それでも元気なうちは米作りを続けると最近もまた機械を買い替えた。「私、百姓っていう言葉好きやわ」と言う母が、後期高齢者と呼ばれる年を過ぎても米作りを続けるのは百姓に込める気概だろうか。

山の中の静かな田んぼで山桜に見守られ、山々にこだまする鳥のさえずりを聞きながら育った稲は8月のお盆を過ぎるとすぐ刈り取りの時期となる。また暑い夏がやってきた。安井陽子(49) 東京都目黒区

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