宮崎県は、宮崎―神戸間を運航する宮崎カーフェリー(宮崎市)の2025年度の経常利益が11億1100万円に上り、4年連続の黒字になったと公表した。大阪・関西万博の影響などにより、トラックと旅客の輸送量がいずれも伸びたことが要因としている。
輸送実績が過去最多に
同社に出資している県によると、25年度はトラック輸送が前年度比1%増の7万5264台、旅客輸送が同11.4%増の15万545人だった。22年の新船就航後、トラック、旅客輸送ともに過去最多だった。
輸送量増加の要因
輸送実績が伸びた要因について、〈1〉台風などの悪天候による欠航が生じなかった〈2〉大阪・関西万博(25年4~10月)の影響で旅客需要が高まった〈3〉トラック運転手の長時間運転を規制する「2024年問題」に伴い、海上輸送への転換が進んだ――ことなどを挙げている。
貨物の不均衡が課題
一方でトラック輸送のうち、神戸向けの「上り荷」が全体の約6割、宮崎向けの「下り荷」が約4割で、貨物の不均衡が課題となっている。宮崎に直送される貨物が少なく、北部九州向けの貨物などを陸路で運びながら宮崎に戻る傾向があるためで、県は下り荷の確保に向けてトラック事業者への支援を継続する。
県総合交通課は「宮崎カーフェリーの経営は安定しつつあるが、不安定となっている中東情勢による影響などを注視したい」としている。



