原因は、主要な搬出先に予定される青森県六ケ所村の再処理工場の完成遅れだ。関西電力は福井県と、使用済み核燃料を県外へ搬出する計画を約束しているが、その実効性に影が落ちている。
核燃料サイクルは前提のまま
日本の原発運営は、再処理工場で使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出して再利用する「核燃料サイクル」を前提にしている。しかし、この計画は国内で実現しておらず、各原発の貯蔵プールには核燃料がたまり続けている。
貯蔵プールは2028~30年度ごろ満杯に
使用済みの核燃料は、13カ月以内に1回のペースで実施される定期検査の際に、原子炉から取り出される。今の状況が続けば、福井県に立地する高浜、美浜、大飯の3原発のプールは、2028~30年度ごろに順次満杯になり、運転できなくなる。
そのため関西電力にとっては、プールから核燃料を搬出することが大きな経営課題となっている。
知事も計画の実効性を懸念
関西電力は2025年2月に計画を公開している。ただ、県側には計画への影響を懸念する声が出ており、知事も計画の実効性を懸念している。
搬出計画が実現しなければ、原発の運転継続にも支障をきたす可能性がある。



