2027年度向けの容量市場の追加オークション(対象実需給年度:2027年度)が2026年6月に開催され、その約定結果が8月6日に電力広域的運営推進機関から公表された。供給力不足量518万kWに対し、応札容量は458万kWにとどまり、その全量が落札された。
初の応札不足
追加オークションとは、メインオークション実施後の想定需要や供給力の変化を踏まえ、実需給年度の1年前に実施するオークションであり、今回は容量提供事業者を追加で募集するための「調整オークション」が実施された。
追加オークション開催時点での供給力不足量は518万kWだったが、追加オークションの応札容量は458万kWにとどまったため、その全量が落札された。容量市場のオークションで応札量(約定量)が不足する事態は今回が初めてのことである。
約定価格と需要の変化
エリアプライスは全エリアで10,361円/kW、経過措置を踏まえた約定総額は425億円となった。
容量市場オークションを開催するには、最新の供給計画等に基づく需要曲線をあらかじめ作成する必要がある。直近の2026年度供給計画に基づく2027年度の全国H3需要(離島を除く)は1億5,961万kWであり、2023年度メインオークション時点と比較して、約99万kWの減少であった。
目標調達量の増加
H3需要の減少は容量市場オークションの目標調達量の減少要因となるが、必要予備率や追加設備量は増加したため、目標調達量は2023年度メインオークション時点と比較して950万kW(5.2%)の増加となった。
また、追加オークション実施判断時に確保済みであった供給力は、1億8,880万kWであった。これは、目標調達量1億9,398万kWと比べて、518万kW程度少ないため、今回、追加オークションの開催が判断された。



