米オープンAIは8日、数学の未解決問題「ミレニアム問題」の一つについて、開発中の人工知能(AI)が解答を導き出したと発表した。正しさが数学界で認められれば、人間では解けない最高難度の問題をAIが解決したことになる。
対象は「ナビエ・ストークス方程式」
この問題は、水や空気などの流体の運動を記述する「ナビエ・ストークス方程式」に関する問題で、米クレイ数学研究所が2000年に選んだ七つの「ミレニアム問題」の一つだ。
オープンAIの発表では、同社が開発中のAIを使い、約88時間で証明に成功した。さらに証明の誤りを検証するソフトウェアで、正しさを確認したという。
正式承認には2年間の検証が必要
正式に証明が認められるには、解答が世界的に評価の高い数学誌などに掲載され、少なくとも2年間、数学者など人による検証を受ける必要がある。ミレニアム問題の解決者にはクレイ数学研究所から懸賞金100万ドル(約1億5000万円)が贈られるが、同社は懸賞金を求めないという。
先行研究の影響を否定
一方、同社の発表直前に米国の数学者らが関連の問題を解く手法を公表しており、同社が利用した可能性が指摘されている。同社は「彼らの成果は参照していない」と否定している。



