国立科学博物館は15日、科学技術の歴史に大きな意義をもたらした重要科学技術史資料(未来技術遺産)に、ガラス製魔法瓶の製造装置やロボットスーツ「HAL(ハル)―3」など新たに13件を登録すると発表した。2008年度に始まった登録は計408件となる。
魔法瓶関連の資料が多数選ばれる
ガラス製魔法瓶の真空二重瓶製造ラインは、1965年に日本硝子商事(現ニプロ)が設置した。当時は一家に一台魔法瓶があり、この製造ラインが需要を支えたという。
魔法瓶関連では他にも、押すだけで湯が出る中栓なしのエアポット(象印マホービン製)、軽い力で注げるエアポット(タイガー魔法瓶製)、日本酸素(現日本酸素ホールディングス)が作った業界初の高真空ステンレス製魔法瓶なども選ばれた。
ロボットスーツ「HAL-3」も登録
HAL―3は筑波大学の山海嘉之教授(サイバニクス)らの研究をもとに開発された。人の体が出す微弱な電気信号をセンサーで検出して、身体の一部のように動く。脳神経系の機能を改善することができ、後継機が世界20カ国以上で医療機器として承認を得ている。神経の難病や、脊髄(せきずい)損傷の患者の治療などに使われている。



