長崎市立城山小で9日、被爆6年後の1951年から毎月続く平和祈念式が900回を迎える。当日は被爆81年の長崎原爆の日。関係者は「『平和は城山から』との思いを子どもたちにも受け継いでいきたい」と誓う。
同校は23年に創立。前身の城山国民学校は爆心地から約500メートル西にあり、45年8月9日の原爆投下で、校内にいた教職員や動員学徒ら130人超が亡くなった。約1500人の児童のうち、1400人余りも命を落とし、校舎は一部が倒壊するなど甚大な被害を受けた。
1951年から続く式
51年には原爆で亡くなった教師や児童らを悼む歌「子らのみ 魂(たま) よ」が完成。戦争ですべてを失った児童が平和を願って立ち上がる姿を表現した「少年平和像」の除幕式が同年8月8日にあり、翌9日に第1回の平和祈念式が行われた。以降、原則として月命日の毎月9日に式が開かれている。
899回目となった7月9日、全校児童約580人が体育館に集まった。2日前に校内で上演された被爆劇の感想を児童代表が読み上げ、「大人になっても原爆の恐ろしさと悲惨さを忘れないようにしたい」などと述べた。最後に「子らのみ魂よ」を合唱し、原爆犠牲者へ黙とうを行った。
平和教育の使命
中尾善蔵校長は「城山小にとって平和教育は一丁目一番地。式を続け、原爆の実相などを伝えていくことが使命だ」と意義を語る。
長崎原爆遺族会会長で城山小OBの本田 魂(たましい) さん(82)は「バラックの校舎で体育館なんてなかった。校庭で平和祈念式を行っていた」と当時を振り返る。



