アジアパラ閉幕、多様性の熱戦に幕…愛知・名古屋大会が共生社会への可能性示す
アジアパラ閉幕、多様性の熱戦に幕…愛知・名古屋大会

愛知・名古屋アジアパラ競技大会が24日に閉幕した。1週間にわたり県内を中心に繰り広げられたパラアスリートの熱戦は、観客の胸を震わせ、メダリストを祝福するイベントなどを通じて街中に広がり、関わった人々のこころをひとつにした。

秋篠宮ご夫妻が出席、次回大会へ旗引き継ぎ

閉会式は名古屋市瑞穂公園陸上競技場で午後6時頃から始まり、秋篠宮ご夫妻が入場された。多くの観客が1週間の大会の幕引きを見届けようと訪れた。

大会組織委員会会長の大村秀章・愛知県知事は「パラアスリートが限界に挑戦し続ける姿やパラアスリートを温かく受け入れる市民、スタッフ、ボランティアの姿に共生社会の実現への大いなる可能性を見た」とあいさつ。次回2030年大会の開催地であるカタール・ドーハの関係者にアジア・パラリンピック委員会の旗を引き継いだ。

プロデューサーが振り返る「違うまま、一緒に。」

式の終了後、開閉会式総合プロデューサーを務めた栗栖良依さんは「式のテーマである『違うまま、一緒に。』というメッセージを火や水といった自然のめぐりを通じて表現できた。やりきった」と振り返った。

観客からは喜びと課題の声

電動車いすで訪れた愛知県豊田市の福祉事業所代表の女性(35)は「卓球の会場では、車いす席で介助者の人も隣に座れるよう要望した際に対応してもらえ、気持ちよく観戦できた。駅からここまでは、大型エレベーターや歩道が整備され、スムーズに来られた。会場全体が見渡せるのもすごく良い」と笑顔で語った。

一方、いずれも大会ボランティアとして活動し知り合ったという名古屋市の男性(76)と別の男性(68)は「選手は活躍していたが、観客があまり入っていない会場もあり気の毒だった。市内全体で盛り上がるようなPRをしてもらいたかった」と話した。