JR九州は15日、鹿児島本線の福工大前駅において線路設備を改良し、博多駅方面からの折返し運行を可能にする計画を発表した。2027年春の竣工を予定しており、福工大前駅始発・終着の列車を新たに設定できるようにする。
折返し設備の概要と効果
福工大前駅の線路設備改良では、折返し設備を新設し、博多方面から到着した列車が同駅で折り返し、博多方面へ向かう運行を可能とする。福間~福工大前間で踏切事故等が発生し、列車の運転を見合わせる場合にも、新設備を活用することで運行できる区間が広がるという。
これまで、福間~福工大前間が踏切事故等で運転見合わせとなった際、博多方面からの列車は折返し設備を備えた吉塚駅または箱崎駅までの運行にとどまっていた。設備完成後は、吉塚駅・箱崎駅から先の千早駅、香椎駅、九産大前駅を経由し、福工大前駅まで運行を継続した上で折り返せるようになるとしている。
JR貝塚駅の新技術導入
JR九州はその他、JR貝塚駅(2027年春に開業予定)への新技術導入や、福岡都市圏における列車運行体系の見直しに向けた検討状況も明らかにした。JR貝塚駅は鹿児島本線の千早~箱崎間で開業準備の進む新駅。開業に合わせ、九州初という「顔認証改札」の導入を予定している。具体的には、顔認証機能を搭載した新型改札機と顔認証用カメラ、ディスプレイを設ける計画を示している。生成AIを活用し、改札口での問い合わせに対応する案内端末等の新技術も導入する計画としており、詳細は決まり次第、改めて発表される。
運行体系の見直し検討
福工大前駅の線路設備改良とJR貝塚駅の開業に合わせ、福岡都市圏の列車運行体系を見直すことも検討している。利用状況に応じた列車の増発と編成両数の見直しに加え、列車の運行間隔をできる限り均等にする「等間隔ダイヤ」、発車時刻が規則正しい一定のパターンで繰り返される「パターンダイヤ」の導入を検討。新たな運行体系の詳細について、2026年冬頃に改めて発表する予定としている。