江崎グリコは14日、大阪・道頓堀にある看板「道頓堀グリコサイン」(大阪市中央区)をリニューアルすると発表した。今年11月末をもって6代目の掲出を終了し、12月よりリニューアル工事を開始。7代目の掲出は2027年春を予定している。
道頓堀のランドマーク、1935年から続く歴史
「道頓堀グリコサイン」は、1935年の初代設置以来、道頓堀の景観を彩ってきた。現在掲出している6代目は2014年に設置されたもので、国内外から多くの観光客が訪れる大阪を代表するランドマーク。2003年4月には大阪市都市景観条例に基づき、「大阪市指定景観形成物」(現・大阪市都市景観資源)に指定されている。
看板に描かれたグリコのランナーは、創業者・江崎利一氏が掲げた「食品による国民の体位向上」という創業の精神を象徴する存在で、おいしさと健康の価値を届ける姿勢を表す。また、映像演出などにより、人々のすこやかな毎日に向けたメッセージの発信や、大阪府警察と連携した青少年の非行防止や相談窓口の周知啓発など、道頓堀エリアの安心・安全なまちづくりにも貢献している。
歴代の「道頓堀グリコサイン」を振り返る
初代(1935〜1943年)は、1935年に創業者・江崎利一が人通りの多い大阪・道頓堀のこの場所に目をつけ、高さ33メートルを誇るネオン塔を建設した。トレードマークのランナーとグリコの文字を6色に変化させ、同時に毎分19回点滅する花模様で彩ったものだった。当時としては型破りのネオンで、一躍大阪ミナミの名物となったが、1943年、戦況が厳しくなり鉄材供出のため撤去された。
2代目(1955〜1963年)は、戦後の1955年に再建された。ネオン塔(高さ21.75メートル)は砲弾型の下部に特設ステージ(高さ5.26メートル)を持つユニークなもので、そこでは大きな人形のワニ君がピアノをひいたり、人形劇を演じたり、ロカビリー大会も開催された。
3代目(1963年〜1972年)は、噴水ネオン塔になり、12トンの水がトレードマークの中心部にある150本の水車状のノズル(高さ18メートル、横8メートル)から噴き出し、12色のランプ400個がそれを照らして、きれいな虹の模様を描いた。落下した水は、またポンプで上のタンクに戻す仕掛けになっていた。
4代目(1972年〜1996年)は、高さ17メートル、横10.85メートルで1972年に建設。バックになっている陸上競技場のトラック部分を点滅させ、トレードマークのランナーに躍動感を持たせたネオンだった。日没から午後11時までネオンが点灯し、競技場の中央コースからゴールインするランナー姿が川面に映え、看板を背景に記念撮影するほどの名物看板になった。隣接するビル改装に伴い1996年1月21日に消灯した。
5代目(1998年〜2014年)は、1998年7月に4代目の撤去後、約2年半ぶりに再点灯した。陸上競技場のトラックを走るランナーの背景には、大阪を代表する4つの建物(大阪城、海遊館、大阪ドーム、通天閣)が描かれていた。また、バックの情景の色が変化することで、朝、昼、夕焼け、そして夜と、ランナーが大阪の街を一日かけて走っているような姿を表現した。
6代目(2014年〜現在)は、2014年10月に現在のグリコサインとして登場。従来のネオン灯に代わり照明に14万個のLEDを使用し、多彩な映像演出が可能になった。住所は大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目10-4、大きさは高さ20.00メートル×横幅10.38メートル、点灯の仕組みはLEDチップ約14万個(143,976個)、点灯時間は日没後〜24時となっている。