愛知県豊橋市の住宅街の一角に、初心者からプロまで練習しやすい環境が整う「高山スケートパーク」がある。スケーターたちが次々と華麗な技を決め、ハイタッチをして喜び合う姿が見られた。
店主は豊川市出身の林和美さん(55)。アパレル会社を経営し、洋服の販売・製作などを行っていた2003年頃、スケートショップ「ウォーターカラー」(豊橋市花園町)の店主から「スケートボードをやる時にはくズボンがほしい」と依頼を受けたのが、スケートボードとの出会いだった。
「乗ってみない」と誘われ、初めてデッキ(板)に足を乗せると、体は左右にふらつき、立つだけで精いっぱいだった。当時、会社の経営不振などに悩み、体を動かす機会も減っていた。久しぶりの運動となったスケートボードが心と体を心地よい気分にし、次第に悩みを晴らしていってくれた。
町工場の跡地に1号店
スケートボードの魅力にはまり、2010年に父親が営んでいた町工場「高山加工」の跡地に1号店を開店。2014年には現在地に移転した。店名は、26年間営んだ町工場の意思を受け継ぎたいと「高山スケートパーク」と名付けた。
東京五輪で人気に火
スケートボードは2021年の東京五輪で正式種目に採用された。五輪後には県内外のスケーターが月に約500人集まるようになり、競技の人気に火がついたことを肌で感じた。
「子どもたちが気軽にスケートボードができる街にしたい」との思いから、2024年には豊橋市スケートボード協会を設立。市陸上競技場などで子どもたちを招いた体験イベントを開催するなどし、スケートボードが浸透してきたことを実感している。
2号店への意欲
同市でスケートボードができる施設は、同パークを含めて2か所のみ。「子どもたちの居場所であり、育成になるようなスケートパーク(2号店など)をどんどん作っていきたい」とさらなる意欲を見せる。
高山スケートパークの利用情報
高山スケートパークは豊橋市牧野町95の3。営業日は水~日曜で、1日700円で利用できる。原則として土・日曜には、全日本選手権に出場したプロなどから本格的な指導を受けられるスクールを開講している。必要な用具は全てレンタル可能で、高さ1.2メートルのU字形滑走台「ランプ」などが設置されている。



