北陸新幹線「小浜・京都ルート」決着、福井県知事「全線開業へ加速を期待」
北陸新幹線小浜・京都ルート決着、福井知事が期待

北陸新幹線の延伸ルートは15日、福井県が一貫して求めていた「小浜・京都ルート」で正式に決着した。関係者からは安堵の声が広がり、今後の焦点は早期全線開業に向けた議論や地域活性化へと移る。県内が一体となった対応が重要となる。

石田知事「小浜・京都ルートの優位性を再確認」

石田嵩人知事は15日、ルート決定を受け報道各社にコメントを発表。「議論を通じて改めて小浜・京都ルートの優位性を再確認する機会になった。地元の理解促進が図られ、全線開業に向けた取り組みが加速することを期待する」と総括した。

福井県は6月、国の来年度予算概算要求に向けた重点提案・要望で、北陸新幹線の早期完成と開業を最重点事項のトップに据え、小浜・京都ルートの2027年度内の認可・着工を強く求めていた。ルート議論の決着は大きな意義を持ち、県議の一人は「再びスタートラインに立てて、ほっとしている」と胸をなで下ろした。

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経済界からも期待の声

経済界からの期待も膨らむ。県経済団体連合会の八木誠一郎会長は「関西や北陸との連携を深め、全線開業の早期実現に向けた機運醸成と働きかけを積極的に進めていく」との談話を発表した。

一方、京都府や京都市が指摘する地下水への影響や地元負担の軽減などの課題は残る。石田知事はコメントで、こうした課題について「全力で取り組む必要がある」とし、沿線自治体などと連携していく考えを示した。

小浜市では新駅周辺のまちづくり計画を策定中

新駅が建設される予定の小浜市では、市議や経済関係者、市民らが、全線開業後の駅周辺のまちづくりに関する基本計画を策定中だ。杉本和範市長は15日、市役所で取材に応じ、「新駅は京都駅の次の駅となり大変重要だ。若狭地域だけでなく、山陰地方や日本海側の玄関口となるエリアとして、今後の発展に重点を置いたまちづくりを進める」と語った。

計画策定に関わる明通寺副住職の中嶌一心さん(47)は「京都はもちろん、東京からも日帰りで観光に訪れる人たちが出てくることで、観光客が増えてくる」と期待を寄せた。

敦賀市も歓迎、通過点化への懸念も

敦賀駅が北陸新幹線の終着駅となり恩恵を受けている敦賀市の関係者からも歓迎の声が上がった。敦賀商工会議所の奥井隆会頭は「北関東と北陸、関西を結ぶことで新たな経済効果を生むことができる」と喜んだ。

一方、敦賀駅前商店街振興組合の河藤正樹理事長(57)は、「2年前に終着駅となり、駅前の飲食店などはにぎわっているが、空き店舗も目立つ」と現状を指摘。「全線開通後に『通過点』になってしまわないよう、今のうちに行政も一緒になって、より魅力的なまちづくりを進める必要がある」と注文をつけた。

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