東急グループは、2027年3月から9月にかけて開催される「GREEN×EXPO 2027」(2027年国際園芸博覧会)に向け、出展施設「とうきゅうグループ館」をモチーフにしたラッピング電車「GREEN LIFESTYLE TRAIN」の運行を開始した。1編成目となる5050系4103編成は、7月14日から東横線・東急新横浜線で運行をスタート。前日の7月13日には車両お披露目・撮影会が行われ、外観と内装が公開された。
ラッピングデザインの特徴
1編成目の5050系4103編成は、車体全体にラッピングが施され、前面の赤帯の下にヘッドマークを掲出。ヘッドマークには「GREEN×EXPO 2027」の象徴である色鮮やかな花々がデザインされ、その横から「とうきゅうグループ館」のイメージキャラクター「みらいだね」が顔をのぞかせる特徴的なデザインとなっている。
側面は車体の上半分にラッピングを実施。「とうきゅうグループ館」のテーマ「GREEN LIFESTYLE 2050 “種から育み、つながる未来”」をモチーフに、自然と共生する未来への期待感を醸成するデザインが採用された。青空と緑豊かな背景に、花と「みらいだね」が組み合わされている。また、車体ラッピングでは博覧会会場へのアクセスも案内。会期中、東急線から会場へ向かう場合は、田園都市線の南町田グランベリーパーク駅で下車し、シャトルバスに乗り換える必要がある。
内装と車内広告
内装は「とうきゅうグループ館」および協賛企業・団体の広告でジャックされており、掲示の一部で会場最寄り駅の案内も行われている。取材時点では「とうきゅうグループ館」の出展概要に関する掲示がほとんどだったが、今後は協賛企業・団体の広告も随時掲示される予定だ。ドア上の「TOQビジョン」では「GREEN×EXPO 2027」関連の動画広告が放映されている。
掲示の一部では、「とうきゅうグループ館」の建物イメージが解説されている。「一人一人の行動が、やがて大きな変化を生む」とのメッセージを込め、上空から見たときに異なる植物の種が寄り添い、未来へつながる姿を表現。屋根は来場者の目線まで近づけた膜屋根を採用し、やわらかな光を取り込みながら人々をやさしく包み込む空間がイメージされている。
「みらいだね」の役割
「とうきゅうグループ館」の建物をモチーフに、出展テーマを表現したイメージキャラクター「みらいだね」は、今回のラッピングや車内掲示の随所に登場。親しみやすい表情とやわらかな雰囲気で、小さな子どもから大人まで皆に愛される存在を目指し、博覧会の魅力を発信していくという。
協賛企業の広告掲出
東横線・東急新横浜線を走る5050系4103編成の先頭車両に掲出する広告は今後、協賛企業・団体の竹中グループ(1号車)とUR都市機構(独立行政法人都市再生機構・10号車)の広告に変更予定。田園都市線のラッピング電車では、先頭車両に明治安田生命の広告が掲示される予定だ。目黒線・東急新横浜線を走るラッピング電車は、先頭車両も東急グループの掲示を行うが、協賛企業・団体が新たに加われば随時変更される可能性がある。
関係者のコメント
7月13日の車両お披露目・撮影会で、東急社長室広報グループ広報企画担当の大石敬介氏は、「GREEN LIFESTYLE TRAIN」について説明。このラッピング電車は、開催前から「GREEN×EXPO 2027」の機運醸成を図るとともに、東急グループが出展する「とうきゅうグループ館」の認知拡大を目的としているという。名称の「GREEN」には、花・緑にとどまらず、持続可能な社会や環境と調和した社会の実現への思いが、「LIFESTYLE」には一人一人の暮らし方や選択が未来につながるという考えが込められている。
車内掲示は常に最新の情報を提供できるよう、複数回の差し替えが予定されている。大石氏は「『GREEN LIFESTYLE TRAIN』への乗車を機に、実際に行ってみたい、会期中に行ってみた、という形につながればうれしく思います」と述べた。
また、「とうきゅうグループ館」を担当する東急社長室政策グループ課長の千葉剛友氏は、グループスローガン「美しい時代へ」を掲げ、さまざまな事業を行う東急グループとして、「GREEN×EXPO 2027」全体のテーマ「幸せを創る明日の風景」に賛同し、出展を決定したと説明。具体的な出展内容は未定だが、「美しい時代へ」をメッセージとして発信しつつ、2050年のまちづくりについて共創体験の場を提供していくという。
今後の運行計画
「GREEN LIFESTYLE TRAIN」は1編成目の東横線・東急新横浜線に続き、2編成目として田園都市線の2020系2133編成にラッピングを施し、7月20日に運行開始予定。さらに、目黒線・東急新横浜線でも3020系3123編成にラッピングを施し、8月3日から運行開始を予定している。2020系と3020系のヘッドマークは5050系と異なり、鮮やかな花々の上から「みらいだね」が大きく顔を出すデザインとなる。各編成とも相互直通運転を行う他社線にも乗り入れ、「GREEN×EXPO 2027」が終了する2027年9月26日まで運行される予定だ。



