バーチャルテコンドー初開催、階級も年齢も関係なく楽しめる新競技
バーチャルテコンドー初開催、階級も年齢も関係なく楽しめる

愛知・名古屋アジア大会で、VR(仮想現実)ゴーグルを装着した選手が二手に分かれ、蹴りなどを繰り出す「バーチャルテコンドー」が初めて開催された。体に取り付けたセンサーが動きを瞬時に感知し、仮想空間でアバター(分身)同士が戦う。

接触なし、階級も年齢も関係なく楽しめる

接触がないため、けがのリスクもダメージもない。アバターの体格が統一されているため、階級もない。実際の組手は1ラウンド2分間のところ、バーチャルは1分間。体格や年齢に関係なく楽しめる点を売りにしている。

日本勢の男女選手対決、格闘ゲームさながらの展開

3ラウンド制で行われ、女子の中島美鳳(尚志塾)が第1ラウンドを先取。残り2ラウンドを男子の鈴木颯(新宿テコンドークラブ)が奪い返した。仮想空間の画面上で体力ゲージが減るのは、格闘ゲームさながらだった。会場内では「選手自身がコントローラーそのもの」とアナウンスする演出もあった。

がんを乗り越えた選手の思い、運営面の課題も

続く準々決勝で敗れた鈴木は、もともと組手の選手だった。だが数年前、骨にがんが見つかり、2023年に鎖骨を除去。「もう続けられない」と思い、指導者の道を歩み始めたところでバーチャルが登場した。「これだったらできる。多様性のある競技なので、今後伸びると思います」と語った。

運営面では、選手がマットに上がった後、機器の調整に時間を要し、すぐに試合が始まらないなど、課題も浮き彫りになった。中島は「お客さんを待たせていると感じた部分もあった。でも、色んな人たちに見ていただけたのは良かった」と言う。新種目は今後、開催を重ねながら、バージョンアップしていく。