ECB年内追加利上げ示唆、ベルギー中銀総裁「インフレリスク高まる可能性」
ECB年内追加利上げ示唆、ベルギー中銀総裁が言及

欧州中央銀行(ECB)の政策を決める理事会メンバーで、ベルギー国立銀行(中央銀行)総裁のピエール・ウンシュ氏は、年内の追加利上げについて「先行きについて確約できないが、インフレ(物価上昇)のリスクが上振れ方向にあり、年内の追加利上げ実施が考えられる」と述べた。読売新聞の取材に応じたもので、ユーロ圏の物価上昇が続くなか、金融引き締め継続への姿勢を示した。

インフレ率は目標を大きく上回る

ユーロ圏の消費者物価指数の上昇率は、2月末の米国とイスラエルによるイラン攻撃前までは前年同月比2%前後で推移していた。しかし、その後は原油価格高騰などの影響で状況は一変し、8月の上昇率は3・2%、9月は3・8%で、ECBの物価目標の2%を大きく上回っている。

インフレ率に関してウンシュ氏は、「エネルギー価格は再び上昇し、欧州経済の回復力も強まっている。インフレのリスクは高まっている可能性がある」と述べた。

市場予測は「妥当」と評価

市場で、ECBが高いインフレ率を警戒して年内に1~2回の追加利上げを決めるとの見方があることについては、「予測は妥当であり、理事会メンバーから『この予測は荒唐無稽』との指摘は聞いたことがない」と指摘した。

ECBは9月の理事会で、6月以来3か月ぶりに利上げを決定。政策金利の一つである、民間銀行がECBにお金を預ける際に適用する「中銀預入金利」は0・25%高い2・50%となった。