Google ChromeとMicrosoft Edgeが、端末内で利用するAIモデルの取得条件として、最大約20GBの空き容量を要求していることが報じられた。Neowinの報道によると、ChromeはGemini Nano用に約4GBのAIモデルファイル「weights.bin」を自動取得する事例が話題となり、今回の要件はこうしたローカルAI機能のリソース条件を改めて示すものとなっている。
Chromeのデバイス内AI機能
Googleのサポートページによると、Chromeの端末内AI機能は、対応OSや十分な端末性能に加え、非従量制のネットワーク接続と大きな空き容量を必要とする。AIモデルはデバイス内で文章生成、要約、校正などの処理を実行するために使われ、クラウド上のAIモデルを利用する場合と比べて、データを外部に送信せずに処理できるというメリットがある。
以前問題になった4GBファイルのケースとは異なり、現在のChromeでは設定画面の「システム」からデバイス内AIを無効化できるようになり、モデル取得を止めることが可能だ。
EdgeのPrompt API用要件
一方、Microsoft EdgeはPrompt APIのサポートページで、デバイス内の組み込みAIモデルについて説明している。Prompt APIはWebサイトやブラウザ拡張機能のJavaScriptコードからEdgeの組み込みAI機能を利用できるAPIで、AIモデルとしてはMicrosoftが開発したPhi-4-miniが使われる。Webアプリ側が独自にAIモデルを用意しなくても、Edgeに搭載されたローカルAIを利用できる仕組みだ。
Microsoftは、EdgeがこのPrompt APIを使うためのハードウェア要件として、最低20GBの空きストレージ容量を要求している。モデルはPrompt APIの初回利用時に取得するが、従量制接続の環境ではダウンロードしない。また、空き容量が10GB未満になった場合には、Edgeは他のブラウザ機能が使える余地を確保する目的でデバイス内AIモデルを削除する。
実際のモデル容量との区別
20GBという数字だけを見ると、ChromeやEdgeが20GBものAIモデルをダウンロードするように受け取れるが、Neowinはハードウェア要件に挙げられている空き容量と、実際にダウンロードされるモデル容量を区別して考える必要があると説明している。少なくとも、ChromeもEdgeも、モデル自体が常時20GBの容量を占有すると明言しているわけではない。
ストレージ容量に余裕のあるPCでは大きな問題にならない一方、空き容量の少ないPCでは、数GB規模のAIモデルがストレージを圧迫する可能性がある。



